第83回
中国版「時は金なり」、招商局蛇口控股の躍進

招商局集団は、現在までに、
全業務を五つの事業分野に分けています。

1.交通インフラ
2.不動産及び公共施設
3.金融
4.エネルギー
5.工業及び商取引
です。

このうち、交通インフラで、最も顕著なのが、
中国交通部から委譲された
華建交通経済開発中心を通じて、
上場企業を含む、
中国全土の高速道路運営に参画していることです。
また、湾口事業も行っています。

招商局集団が現代に蘇るきっかけとなった
蛇口工業区プロジェクトは、
現在では、招商局集団の不動産及び
公共施設事業として取り扱われています。
その蛇口工業区の運営に当たっている
蛇口工業区有限公司及びその傘下の
招商局蛇口控股(マーチャンツシェコウ、200024)が当然、
フラグシップとなっています。

蛇口工業区プロジェクトの推進者で、
招商局集団の重鎮だった袁庚氏については、
面白いエピソードがあります。
同プロジェクトが開始された1970年代後半、
文化大革命が終焉したばかりで、
社会主義的な色彩が濃厚だった時期だったこともあって、
非常に革新的なこのプロジェクトに対する
風当たりも強かったのですが、
そんな折、袁庚氏は
「時は金なり、効率こそ命」
とのスローガンを掲げました。

このスローガンは、
時の実力者であるケ小平氏も絶賛、
お墨付きを得た招商局集団は、
このプロジェクトを思う存分
進めることができたといいます。
袁庚氏は今でも
中国版「時は金なり」の人として有名です。

招商局蛇口控股は、
それ単体だけでも、不動産、港湾を中心とした
物流、インフラ事業を中核とする
コングロマリットと呼べるほどの企業規模を有します。

同社が発表した
2003年12月期本決算では、
売上高は前年比22.55%増、
純利益は同36.67%増で、
確実に業容を拡大させています。

例えば、不動産部門であれば、
すでに同工業区ばかりでなく、
北京や上海、広州にも積極的に進出しています。

もともと連結対象だった石油化学部門を担う
招商石化を切り離したことなども影響し、
04年第1四半期(1−3月)の決算では、
売上高が704.53百万元、同19.61%減で、
純利益は54.51百万元、同1.34%増となっていますが、
招商局集団の中核的存在の一つであることには
変わりありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ 2004年6月11日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ