第87回
中遠と招商局の蜜月−中国国際コンテナは堅調を維持

中国遠洋運輸(集団)総公司
(中遠集団・COSCO)と提携した招商局集団。
この強強連合は
徐々に硬く結びついていくことになります。
蛇口集装箱碼頭有限公司の合弁展開が
その成果の一つです。

両者の提携は当然、
海運分野に主眼が置かれ、
積極的に展開されて、
大きな成果を生むことになるのですが、
両者の結びつきの強さとしては、
例えば、招商局集団の
金融部門の旗艦である招商銀行は、
第二の株主が中遠集団であり、
現在までに、両者の提携は
海運分野にとどまらず、
資本的にも深く結びついているといえます。

両者の協力関係を、
今最も体現しているのが、
中国国際コンテナ(200039)といえるでしょう。
B株の代表的な銘柄であり、
世界的なコンテナメーカーでもあります。

中国国際コンテナは、その前身は
もともと招商局集団の傘下にあたる企業でしたが、
1987年、招商局集団と中遠集団などが発起人となって、
再編して、現在にいたります。
招商局集団と中遠集団の正式な提携は
1989年のこととされますが、
それ以前にも両者間には
協力関係があったとみるべきでしょう。

現在でも、
中国国際コンテナの
第一、第三株主は中遠集団系、
第二、第四株主は招商局集団系
となっています。

中国国際コンテナは2003年に
117.33万TEUのコンテナを販売、
40−60%の増収増益を達成しています。
前年に減益となって、心配されましたが、
コンテナニーズの堅調及び
それに伴う製品価格の上昇が
追い風となったようです。

中国の対外貿易も順調に推移しており、
中国国内における製品ニーズも順調そうですが、
中国国際コンテナでは対外進出を加速、
米企業の買収などにも積極的です。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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