第211回
香港市場の航空セクターを押さえる、スワイアとは?

中国国際航空(エアチャイナ、0753)の上場によって、
東方航空(0670)、南方航空(1055)を含めて、
中国の航空メジャー3社が、
いずれもH株として、
香港市場に勢ぞろいしたことになります。
そればかりでなく、国際航空の上場は、
香港市場の航空セクターの再編も促すことになりました。
中国最大手だけに、
上場による影響も大きいといわねばなりません。

一方で、香港ばかりでなく、
2004年の株式市場における世界的な傾向として、
原油価格が大きく相場を動かしました。
原油高は生活のあらゆる方面に波及するため、
株式市場においても、
ほとんどのセクターで
何らかの影響を受けることになりますが、
その中でも航空会社のコストとしては、
航空機燃料がかなり大きな割合を占めるので、
原油高が航空会社の経営に
直接的に影響を与えることになるのは言うまでもなく、
原油価格の動向が、
航空会社の株価にも影響を与えました。

そうした意味で、
航空会社を中心とした
原油高の市場に与える影響を見極めることも
大事なことになってきます。
そのため、今回から、
香港市場の航空セクターを
「解剖」したいと考えています。
というのは、香港の航空セクターは
そもそもが若干複雑だったのですが、
国際航空が絡むことによって、
さらに複雑になりましたので、
整理しておく必要があります。

香港の航空セクターを見る場合、
まず押さえておかなければならないのは
太古A(スワイアパシフィック、0019)です。
あまり馴染みのない銘柄かもしれませんが、
ハンセン指数構成銘柄であり、
香港市場を代表する33銘柄の中の一つです。
ハンセン指数の中でも、HSBC(0005)や
中国移動(チャイナモバイル、0941)ほど
時価総額は大きくなく、
33銘柄の中では中間ほどの規模のものですが、
香港市場全体にも
影響を与えかねない銘柄の一つと認識して
間違いありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2004年12月16日(木)

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