第227回
「市場の整備」難しい舵取りに迫られた証監会

前回までの3回、
2004年8月のIPO(新規株式公開)凍結から、
証券会社の苦境までを紹介してきましたが、
最も難しい舵取りに迫られているのは、
中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)といえそうです。

そもそも、「王小石事件」は、
あってもおかしくない、とはいわれながらも、
社会的に大きな影響のあった事件ですので、
この元CSRC職員の収賄事件の火消しをしながら、
市場の整備を進めなければならない、
というのがこのCSRCの基本的な現状です。

市場の整備、と一言で言いますが、
これはいろいろな複合的な要素が絡み合うもので、
時にはその要素同士が相矛盾することがあります。
最も端的な例は、IPOの解禁でしょう。

IPOの解禁は、
市場の投資家にとっては
まことにありがた迷惑のお話になります。
何度もお話したように、
IPOや新株発行の大規模な計画が進行中で、
一旦解禁されれば、それらが堰を切って、
実施に移されるという可能性もなくはありません。
そうなれば、ただでさえ一貫して
弱含んでいる中国本土市場では、
資金的な需給悪化懸念が現実のものとなり、
相場の低迷に直結することは間違いありません。
このシナリオは、CSRCも当然望んでいません。

では、IPOを一貫して凍結し続ければよいのか、
といえば、当然そんなことは無理です。
IPOが凍結されっぱなしの株式市場など、
世界的に例がないのは言うまでもなく、
中国の株式市場は、
国有企業改革のための資金調達の場でもありますから、
そうした意味で、IPOは多かれ少なかれ、
国策とも絡んできます。

さらにIPOの凍結継続が難しいのは、
疲弊しきっている証券会社の存在があります。
2004年、惨憺たる業績が発表されることが予想される
中国の証券会社にとっては、業績回復の柱として、
公開時の引き受けなどIPO業務に期待していますので、
一日も早くIPOが解禁されることが
望まれているわけです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年1月6日(木)

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