第330回
中国企業輸出ランキング7位、「大物」国際コンテナ
中国商務部はこのほど、
2004年の企業の輸出額ランキングを発表、
上位200社の社名と輸出額を公表しました。
1位となったのは
台湾企業との合弁会社である
鴻富錦精密工業(深セン)有限公司で、
輸出額は83億5093万ドル。
第3位にはモトローラの、
第6位にはノキアの、第10位にはインテルの
それぞれ中国関連会社がランクインしています。
日本企業が顔を題していないのは
若干さびしいような気がします。
このランキングで第7位に入ったのが
中国国際コンテナ(200039)です。
輸出額は29億9174万ドルと発表されています。
B株の代表的な銘柄ですし、
日本人ホルダーの方も多く、
また注目している方も少なくないでしょう。
A株も発行しておりますが、
現地では、中国本土両市場上場の1400社の中でも
指折りの優良企業として知られています。
注目されているだけに、
一旦何かあると叩かれやすい、
という特徴もあります。
以前、あまりにも急成長しすぎているので、
何かあるのではないか、と、
現地メディアを中心に疑惑が広がりました。
具体的な何かがあるわけでもないのに、
順調に急成長していること自体、
疑惑を向けられるということは、
「大物」の貫禄さえ漂います。
噂はともかく、
現在までに目に触れることのできる
財務指標だけを考えれば、
全くの優良企業です。
レーティングしても高水準であり続けています。
輸出が経済成長をけん引している中で、
コンテナ及び輸送関連のニーズが堅調なのは
言うまでもありません。
今までも十分成長を遂げてきましたが、
これからもまだまだ伸びる余地が
あるのではないかと考えています。
心配は、やはり人民元切り上げです。
「5月危機」は何とか脱しましたが、
米国のけん制は日増しに強くなるばかりですし、
今年中に何らかの
為替レート調整が行われるというのは
業界の一致した見解となっています。
輸出産業にその影響がないわけがありません。
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