第341回
ペトロチャイナ資産買収、市場の反応は?

前回まで、中国石油天然気
(ペトロチャイナ、0857)のお話を
させていただきましたが、
当該原稿の執筆時までには
発表されていなかった大きな出来事が起きました。
親会社の中国石油天然気集団(CNPC)からの
海外資産買収です。
正式な発表は6月10日(合意に達したのは9日)です。

発表時の6月10日は、
高値5.5香港ドルをつけ、
5.45香港ドルで引けています。
翌週月曜日となる13日は
やはり高値5.5香港ドルをつけ、
前営業日よりは若干安い
5.4香港ドルで引けています。
5.5香港ドルというのは、
中国石油天然気にとって
上場来最高値であることは、
前回までのものを読んでいただければ
分かると思います。
単純に、市場としては、
今回の海外資産買収を好感、
少なくとも悪材料とは
みなしていないことは明らかです。

ただし、今回の親会社資産の買収は
かなり大規模なものです。
この資産は具体的には、
CNPCの孫会社に当たる
中油勘探開発有限公司
(Zhong You Kan Tan Kai Fa Company Limited、
 通称Newco)の50%権益になります。

Newcoは2004年末に
同社グループの資産再編の一環として
設立された企業で、
アルジェリア、カザフスタン、
アゼルバイジャン、エクアドル、
ペルー、インドネシア、カナダなど
10地域に油田などの資産を保有しています。
この買収総額は約25億ドル、
207億4125万元と発表されています。
新たな資金調達はせず、
自己資金から支払うとしています。

中国石油天然気は、
総資産5000億元を大きく超え、
純資産4000億元前後という巨大企業ですので、
207億元程度の今回の買収金額自体は
目が飛び出るほどのことではないですが、
かなり大規模な買収劇になるのは
間違いありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年6月15日(水)

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