第362回
CNOOCを振り返る、買収騒動解析の序章

中国海洋石油有限公司(CNOOC、0883)は、
中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)系や
中国石油化工(シノペック、0386)系に次ぐ、
中国国有三番手の石油関連エネルギーグループです。
中国の場合、よくあることですが、
必ずしも最大手の企業が
業績や企業及び
財務体質が優れているというわけではなく、
国有であるために、
数番手あとぐらいのほうが、
むしろ小回りが効いて、
企業としては優れている場合があります。

銀行などが良い例で、
規模として中国最大の中国工商銀行は、
不良債権を含めて様々な問題を抱えており、
株式上場の道のりも険しいとされていますが、
五番手で、
いわゆる国有四大銀行にも含まれない交通銀行が、
2005年6月に上場を四大銀行に先駆けて
(全体上場という意味では)実現しています。

この石油業界に関しては、
中国石油天然気系や中国石油化工系も
業績そのものは悪くはありませんが、
やはり「図体がでかい」という印象を受けます。
一方、CNOOCも、業界が業界ですし、
その業界の三番手である以上、
中国を代表する企業であることは間違いないですが、
上位二社に比べて
その存在感は若干劣る反面、
業績のよい企業として知られています。
以前お話させていただきました、
2004年12月期までの業績レーティングでは、
前回B評価から
今回はA評価に格上げとなっています。

この評価の格上げは、
業績の成長が背景にあったのですが、
それはやはり原油高の昨今の情勢と
無関係ではありません。
2005年の業績も基本的には楽観視されています。
ただし、06年に原油価格が反落する可能性が
強く示唆されており、
そのために、上位二社と同様、
CNOOCの業績も
「調整」が入る可能性が示唆されています。

CNOOCの04年12月期の最終利益は
161.85億元(約2100億円)、
時価総額2.2兆円程度ですが、
この会社が米国の業界9位とされるユノカル社を
185億ドル(2兆円)で
買収するということで動き始めているのが、
CNOOC‐ユノカル‐シェブロンの買収騒動です。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年7月14日(木)

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