第427回
G20での人民元に関する攻防 サプライズは「ない」

10月15−16日の2日間、北京市郊外の香河で
第7回 20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)が
開催されます。
米国では、7月に行われた
初めての切り上げが2%程度だった不満があり、
今後も中国に元切り上げの圧力を
かけていくことになると思います。

中国にとって、当然のことながら、
自国貨幣が過小評価されるほうが、
「実」は取れます。
第一、中国は自身を発展途上国であるとしており、
その理屈から言えば、先進国の圧力に屈して
発展途上国が通貨切り上げを行うなど横暴だ、
という非難もできることになります。

しかし実際は、中国政府にとっても、
例えば、近い将来さらに
2%程度の切り上げを行っても、
基本的には中国国内の社会・経済に
問題ないという考え方があるはずであり、
このあたりの駆け引きが
今後の焦点になりそうです。

今回のG20には
米連邦制度準備理事会(FRB)の
グリーンスパン議長も参加します。
米国の経済や貨幣政策の重鎮ですが、
18年間の在任期間中、
今回が初めての訪中となります。
そのため、中国現地でも、
今回のG20は自国開催ということもありますし、
中国の重要な経済政策に絡む問題として
注目されています。

中国の貿易黒字は、
05年に入って拡大する一方です。
こうしたこともあって、
今回のG20では議長国である
中国の為替政策に関する
突っ込んだ論議が行われることは必至です。
ただし、今回のG20で
何らかのサプライズが起きるとは
考えにくいといえます。

中国としては、外圧に屈する形で
人民元政策を転換するのは
絶対にしたくはないでしょう。
また、外圧に屈しなければならないほど
切羽詰った問題があるとは思えず、
前回の切り上げのように、
早ければ今後半年から1年の間で、
中国の事情に合わせて、
あくまでも自主的な判断を強調して、
予想もつかないタイミングで
若干の切り上げを
行うことになるのではないでしょうか。

−中国の2003年以来の月次の貿易収支(毎年初めは1‐2月の合計)−

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年10月13日(木)

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