第433回
靖国参拝前日の国際的イベントでの2つの不手際

タイミングというのはあるもので、
小泉首相の5度目となる
靖国神社参拝(05年10月17日)を中心に
いろいろな出来事が重なりました。

まずは、2回目となる
有人宇宙飛行「神舟6号」無事帰還が、
参拝と同じ日に重なりました。
1回目と比べて、飛行士の人数も1人から2人に、
滞在期間も格段に増えた
今回の有人宇宙飛行について、
2回目とはいえ、
中国では大きく盛り上がりました。
それにちょうど重なる形で
靖国参拝が行われたことは、
偶然とはいえ、対中国で言えば、
若干の隠れ蓑にはなったかもしれません。

さらに、その前日の16日には
中国において二つの大きな不手際が起きています。

一つは上海で
F1シリーズ最終戦・中国グランプリが開催され、
レース中に排水溝のふたが
コースに入るということが起きています。
1台のマシーンがそのふたに接触してパンク、
レースが混乱しています。
このグランプリには、
国際オリンピック委員会(IOC)の
ジャック・ロゲ会長を招待、
観戦してもらったこともあり、
中国の運営能力の高さをPRするどころか、
不手際をIOCに
印象付ける結果となってしまいました。

もう一つは、北京国際マラソン。
テレビ中継車の誤誘導で、
選手が800メートル近道して
優勝してしまったことです。
この北京国際マラソンやそのコースなどは、
2008年の北京五輪を
想定したものとも言われていただけに、
五輪の運営能力に疑問符が打たれても
やむをえないかもしれませんし、
日本のメディアの論調も
そうした方向のものが多いのも事実です。

この二つの不手際に対して、
中国現地ではあまり報道されていません。
少なくとも、重要視されていないことは、
インターネットの
ニュースの本数などを見れば明らかです。
特にF1に関しては生死に関わる問題です。
これでは情報操作といわれても
やむをえないことです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年10月21日(金)

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