第31回
太極導引について

前回までに代表的な導引功法を
3つほど紹介しましたが、
実は中国には
まだたくさんの導引功法があります。

「五禽戯」「八段錦」「易筋経」などは
動作をひとつずつ単独で行う練習なのですが、
時を経て、このような単個動作の練習から
幾つかの動作を組み合せて練習することへ、
さらには導引練習方式のシステム化へと、
しだいに転化してきました。

現代の気功法はそのほとんどが
単純な動作ではなく、
システム形式で広く普及されています。
また、それらの動作も簡単で動きやすく、
力を必要としないなどの特徴があります。

このような導引功法の進化の影響を受けて、
太極拳が誕生したのではないかと思います。

太極拳は中国伝統文化の精華をまとめ上げたもので、
中国文化を総合的に体現するものです。
中国の有名な武術流派として人気がありますが、
健康法としてもその価値は低くないと思います。

そこで次回から、
太極拳が持ち合わせる健康作りとしての特性を
より効果的にいかした功法である
「太極導引」についてお話したいと思います。


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