“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第25回
ドメーヌシャンパンは料理によく合う

アンリグトルブは2年に一度くらいは訪問して親しくしており、
マダムの手料理に招待されたこともある。
そのときには、家族と一緒に楽しいランチを過ごした。
鹿肉のシャンパン煮などに
グトルブの1997年ビンテージを合わせて提供してもらった。
濃い熟成かが心地よく、力強い。
鹿肉に本当によく合った。

ブランドブランというシャルドネを中心とした
特級栽培村のラルマンディベルニエも大変真面目で、
葡萄の栽培から無農薬でこだわっている。
有名なギーラルマンディとは叔父、甥の関係になるが、
いまでは叔父の造りを超えた高品質のシャンパンを造っている。
シャルドネのミネラル分が
口のなかで踊るような美味しさを持っている。
それも葡萄栽培からこだわっているからだと言う。

これらのドメーヌシャンパンハウスは、
もとミツミの社長をやっていて、
今では個人のインポーターをしている
田口さんから紹介されたものだ。
最初にグトルブを訪問したときには、
他にも数軒のドメーヌシャンパンをリストアップしてもらい、
日本人と米国人数名のグループで回った。
そのなかで、グトルブのシャンパンの品質は群を抜いていたので、
逆に田口さんに勧めて、日本に輸入されるようになった。

最近はシャンパーニュ訪問ツアーも盛んらしく、
グトルブの向かいにあるドーツというそこそこ知られた蔵に、
日本人団体ツアーがバスで来ていたのはびっくりした。
しかし、ドメーヌシャンパンは
まだ日本のワイン業界でも僅かにしか取引されてはいない。
ドメーヌシャンパンを飲むと、
大手のシャンパンを飲む気がしなくなってくる。
大手も高価格のプレミアムものは美味しいが、
それでも個性の豊かさではドメーヌシャンパンに軍配があがる。


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