“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第67回
タラバは北海道から取り寄せよう

タラバといえばやはり北海道だ。
北海道に冬の時季に行けば、
あらゆるところでタラバを売っている。
茹でたものが多いが、たまに活タラバがある。
しかし、注意したいのは、水槽に長い期間入れていて、
痩せてしまったタラバや、冷凍ものを戻したりしたものだ。
いいタラバを扱っている店は売れ行きもいいので、
水槽に入っている期間は短い。

私は毎年小樽の三角市場にある仲買から
活タラバを取り寄せている。
同じ店なので、電話をすればすぐに分かってくれる。
タラバ以外にも、八角、ナメタ鰈、
イクラ、タラコ、数の子などの北海道の名産を
正月には取り寄せて愉しんでいる。

タラバは身がしっかりとついていて、重いものが美味しい。
同じタラバでも品質は千差万別である。
従って、信用できる取り寄せ先を作って、
長く付き合うことが大切だ。

最近ではインターネットで
全国の色々な名産品をいつでも取り寄せられるようになったが、
これは相手の顔が見えない取引なので、
本当にいいものが来るかどうかわからず、ギャンブルになる。
それより、その地にたまたま行く機会があったら、
市場を訪問して、よさそうな店で一度買ってみる。
それを食べて、美味しかったら、再度電話して取り寄せてみる。
このように、付き合いをだんだんと深くしていけば、
その時季の美味しい食材について、
色々と相談にも乗ってもらえるようになる。

タラバに限らず、魚介類はその日の漁によって、
入ったり、入らなかったりする。
それ故、例えば週末に友人を呼んで、
タラバをご馳走しようという企画を実施するときには、
少し前から仕入先と相談して、
漁の状況を確認しておくことが必要だ。

美味しい思いは、仕入先とのいい人間関係によって
数段ランクアップするものだ。


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