“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第203回
デトロイトの美食 その1

デトロイトに久しぶりに出張の機会があった。
ホンダに勤めていたときには、
10回近く訪問したことがあるが、
大学に転職してからは初めてだ。
デトロイトではダウンタウンにある
「オーパスワン」というフランス料理店が
なかなか美味でよく行っていたが、
今回は郊外のポンティアックが訪問先である。
学生たちが、レーシングカーを製作して、
それを140校の大学で競う
学生フォーミュラーSAEという競技イベントに
我が大学のチームも参戦したので、その教育指導が目的だった。
こちらは、初参加で41位とまあまあの成績を上げたが、
その地の旨いものを食べることも別な目的であり、
初日からどこに食べに行くかということが重要課題であった。

で、3泊5日の初日の夜は、
Big Buckというブルワリパブ(自家醸造パブ)を訪問する。
こちらは、地ビールを常時6種類造っていて、
それらを5オンスの小さなグラスでサンプラとして飲める。
6種類全部とって飲むことにする。
価格は6ドルというお得な値段。
Big Buck Beerは金色の薄い色で、味も綺麗で薄い。
Buck Naked は低アルコールビールだが綺麗な味わいがあった。
Antler Aleはしっかりした骨格があって、
中間くらいの濃さでバランスがいい。
Redbird Aleはホップの苦味が軽快。
Black River Stoutは真っ黒だが、
焦げたようなこくのある香りが楽しめた。
一番気に入ったのはIndian Pale Ale だった。
適度な酸味もあって、バランスがいい。

米国のブルワリーパブでは、よくこのサンプラーで
少しづつ違った種類のビールを味見することができることが多く、
楽しめる。
食事はバッファローバーガーをいただいたが、
こちらも脂分が少ない、さっぱりしたバッファローの味わいで、
なかなか美味しかった。
その後のデトロイトでの美味しい食事に期待が膨らむことになった。


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2005年6月1日(水)

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