“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第280回
和食は世界を席巻する可能性があるか?

現在、海外出張、海外旅行に行くと、
たいていのところに日本食店がある。
私の場合は、
現地の食文化に触れることに大きな興味を持っているので、
日本料理屋に行くことは滅多にない。
しかし、以前に会社勤めをしていたときに、
現地法人の日本人に案内をしてもらうと、
日本料理屋を選択される場合が非常に多かった。

会社勤めを始めた頃は
海外駐在員が何故現地の料理を勧めないのか不思議に思ったが、
その疑問はすぐに解けた。
海外駐在を長く続けると、自分自身が日本食を食べたくなる。
そこで、本社から海外出張の技術者が来たことをいい機会として、
和食の店に案内するのである。

米国などの料理のレベルが低い料理屋が多い国では、
ながくその地の料理を食べていると、和食が嬉しいこともある。
また、中華料理は和食以上にどこにいっても
大抵1軒くらいは存在するので、
たまに中華を食べて、脂っこい西洋料理の合間の
アクセントをつけることもたまにはある。

さて、その海外の日本料理だが、
鮨か照り焼きステーキの店が実に多く、
現地人にかなりな人気を博している。
どこの街でも、この二つの分野の店は
なにかしら存在していることが多い。
しかし、その味付けや、食材の選択、調理方法は、
どうも、日本の伝統的なものとは少し違い、違和感を感じる。

それでは、その他の日本料理屋はどうかというと、
日本の料理屋が海外進出している店は結構見られるが、
現地に根ざしているところまでは、とてもいってはいない。
和食といえば、
フランス料理、イタリア料理、中華料理と比較しても
決して引けをとらない、
高度な食文化に支えられて発展してきたものにもかかわらず、
それらの海外の料理と比べると
世界への広がり具合はとても低い。
日本人としては、日本の食文化が世界へ発信されて、
和食が世界を席巻するようになってほしいと思うのだが、
現状では難しいようだ。
これは、日本酒の海外への広まりについても言える。

次回以降、本格的な和食、日本酒などが
海外に広まりにくい現状を分析し、
その壁を越える施策を考察していこうと思う。


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2005年9月23日(金)

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