“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第339回
自宅で宴会

12月の上旬に学生たち14名を自宅に呼んで宴会を行った。
毎年行うイベントであり、前回も来た学生もいるので、
メインの食材は前年のものとは違えたほうが面白い。
一昨年は鮟鱇(あんこう)鍋、昨年がタラバの鍋であった。
今年は何にしようかと色々と考えたが、
結局は西崎ファームの鴨をメインに持ってくることに決めた。

西崎社長に電話をして、バルバリー鴨を1羽発注。
この鴨と、知人の実家で栽培している
こだわりの下仁田葱を合わせて、鴨葱鍋にすることにした。
しかし、人数を考えると1羽では足りないかも知れないと
直前にもう1羽追加をお願いした。
そうしたら、西崎さんからは、
「同じバルバリーでは面白くないでしょう」
と真鴨に近いクロワゼを送ってきた。
しかも、内臓もとっていない丸1羽の状態。

西崎さんに電話したら、
いつも、切り身の状態で送っているので、
1度は絞めたままの状態を見てほしかったとのこと。
これは、せっかくの機会なので、
丸ごとオーヴンで焼いてローストにすることにした。

このように食材が具体化してくると、
鴨だけでは面白くないので、魚もとることにした。
今回も小樽の三角市場の懇意の仲買から、
この季節の旬のものを相談して決めることにした。
長年の付き合いなので、お互いに気心も知れていて、
こちらが、どんな魚を望んでいるかということも
理解してくれている。
このような付き合いを各地の市場の仲買と作っておくと、
なにかというときに便利だ。

小樽の仲買と相談して、
結局、取り寄せ食材が決まったのは前日の朝だった。
その前の週までは海が荒れていて漁船がでなかったのだ。
それで、最初に出すお造り用の魚を相談。
平目の小ぶりのものと、ソイにすることに決まった。
この時季の小樽沖の平目とは楽しみだ。

そして、前日には下仁田葱と鴨が届き、
当日の午後に小樽から平目とソイが届いた。
当日の朝から部屋の片付け、
酒の仕入れなどあわただしく準備をして、
午後から魚を捌き始めた。
今回は開始時刻を遅めにしたので、
学生が到着するまでには、3時間の余裕がある。
この間に、平目とソイ3尾を捌いて、おろしておくこと、
そして、鴨のガラでスープを取っておくことまで
準備を進めることができた。

あとは、学生たちの到着を待つばかりだ。


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2005年12月15日(木)

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