“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第725回
総集編7 様々な種類の酒の愉しみ

最近は日本酒を応援する記事を
執筆することが大半になってきたが、
その他の酒が嫌いということはない。
ワイン、シングルモルト、バーボン、コニャック、
アルマニャック、カルヴァドス、マール、ビールと
美味しい酒は何でも好きだ。

ただし、若い蒸留酒は苦手。
焼酎、ウイスキー、ブランデーの熟成していないものは、
翌日に体調が悪くなる。
アルコールは最後アルデヒドとなって、
それが分解酵素で分解されるが、
熟成していない場合は分解されにくいのかも知れない。

このコラムでも、ワインのなかでは特に
ドメーヌシャンパーニュとシェリーの愉しみを紹介してきた。
シェリーはフィーノ、マンサニージャなどの
軽快なものもいいが、
オロロソやパロ・コルタードなどの熟成ものが好きだ。
これらはブランデーの添加が発酵初期に行われることによって、
モロミの上部に酸化皮膜を醸造中につくらずに、
濃い色で濃い味に醸造される。
それが熟成されると、深みのある香味がでてきて、
食中酒として通常のワインとはまた違う料理との相性を示す。
食後のペドロヒメネスのトロっとした甘みもなんともいえない。

シェリーの熟成に似ているのが、ビールの熟成。
もちろん、上面発酵の色も味も濃いやつ。
これを5年、10年と熟成させると
やはりなんともいえない深い味わいがでてくる。
蒸留酒も20年くらい長く熟成させると、
深みがなんともいえなくなる。
カルヴァドスの熟成ものなどは、
林檎の甘みと酸味が深い旨みとなってきて、
グラス1杯でも幸せになる。
酒も、酔うためではなく、味わうために飲みたい。
その意識が、一口一口を大事にして、長く愉しめる。


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2007年6月29日(金)

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