死ぬまで現役

老人を”初体験”する為の心構え




第14回
会社との接点を持ち続ける

窓際族とは、一口でいえば、もうその会社にとって、
用のなくなった人のことである。
どうして用がなくなったかというと、
その人の考え方や働き方が
会社の方針に合わなくなってしまったからである。、
相撲取りや野球選手や歌手を見ると、手にとるようにわかる。

関取として華々しくデビューをした人でも、
年をとったり、怪我をしたりして、後進に負けるようになると、
たちまち幕内から転落してしまう。
またプロの野球選手も打率がおちたり、
体力が低下して守備も思うようにいかなくなると、
トレードに出されたり、引退をしなければならなくなる。

歌手の淘汰はもっと激しく、ちょっとヒット曲がなくなると、
たちまちブラウン管から姿を消してしまう。
ただ音楽は、体力を競う仕事に比べると、
耳の底に長く残っているので、くりかえしを要求され、
東京や大阪で相手にされなくとも、
ドサ回りという仕事が残っている。

ヒット曲をいくつも持っている人は意外に生命が長く、
かなり長期にわたっておつりで食えるようなところがある。
その点では、文章書きも似かよったところがある。

小説家や評論家は、その人の人生のある時期に、
いい作品を書き、それがたまたま文学賞を受賞したりする。
それはその人の労作が世間に認められたからであるが、
どうして認められたかというと、
その人の関心を持っていることと世間の多くの人が
関心を持っていることに共通の接点があったからである。

しかし、世の中は次々と変わって行き、
人々の関心事もそれにつれて変わって行く。
もしそれに応じて作者の関心事も変わり、
いつも共通の接点があり続ければ、
その人には読者がついて離れないから、
仕事にあぶれることはまずない。

物を観察したり、表現したりすることに熟達すれば、
やがて巨匠として尊敬の対象になることもあり得るだろう。
反対に、その人の関心事がーつのことに固定し、
世間の関心事とソレてしまうと、
すぐにあきられて忘れられてしまう。
受賞作家を見ていると、すぐに気づくことだが、
受賞時がその人のピークになる人もあれば、
そこが出発点になって大きな成長をする人もある。
その差はどこにあるかというと、社会との接点が広がるか、
また長く続くかどうかにかかっている。

サラリーマンの場合の接点とは
さしずめ会社との接点であろう。
会社にとってなくてはならない人物であれば、
もちろん、会社が手放すわけがない。
相撲部屋における横綱、球団における
看板選手みたいな存在であれば、下にもおかない扱いを受ける。
それほどの存在でなくとも、
会社にとって役に立つ存在、将来、必ず役に立つ存在であれば、
出世コースからはずされることはまずない。
しかし、そのためには、会社の方針がどうなっているのか、
また会社が自分に要求しているものが何であるか、
を常に知っていなければならない。
というのも、会社そのものが生き物みたいなもので、
世の中の移り変わりに応じて
絶えず方針や事業内容を変えて行くものだからである。





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2014年12月22日(月)

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