最後の身だしなみ

映画「おくりびと」がアカデミー賞を取り、
連日のように栄誉をたたえる報道が続いています。
皆さんはご覧になられましたか?

あれは山形が舞台になっていますが、
偶然にも私の田舎は山形で、
亡くなった祖父の葬儀がやはり、あんな感じでした。
(本木さんのような美男子はいませんでしたが)

毎日人が暮らしている家で、
この間まで動いていた人が遺体で横たわっているのは
子供心にもかなり異様な光景でした。
布団にくるまっていた祖父は、体をふかれ、口をしめらされ、
白装束をして、頭には三角の布を巻かれ、
棺に納められました。

通夜の晩は親族が徹夜でお線香を焚き、遺体を守ります。
そうすると故人が「帰ってくる」という言い伝えがあり、
なんと私の祖父も、通夜の晩に戸をカタカタさせて帰って来たよと
翌朝目覚めた私に母が言ったのを覚えています。

また火葬場まで歩いていく途中、
なれない山道で転びそうになった私の手を引っ張りあげて、
「お葬式で転ぶとあの世に連れていかれる」と
真顔で祖母が言いました。

昔ながらのお葬式を体験したのは、
後にも先にもその時こっきりで、
以降は病院で亡くなり、病院で綺麗に化粧をほどこされ、
葬儀場に安置される方式しか見ていません。

家で最後の身だしなみをするというのは
人の死を実感する、強烈な作用があると思います。
全く動かない、瞼が開きっぱなしで、肉が硬くなっていく・・・
「人ってこうなるんだ」と、本当に驚きました。

家族はもちろん悲しみます。
しかし、金輪際動かない遺体を何日も見ていると、
やがて120%の諦めが来ます。
そうして完全に諦めきる方が、
残された家族も少しは
気持ちの整理をつけやすいように思います。

お葬式というのは
生きてる家族のための儀式なのでしょうね。

2009年2月27日(金) hiQ編集部 M


ご応募はお早めにどうぞ

今月半ばより、hiQトップページなどにて告知をしておりますが、
下記のイベントは引き続き皆さまからのご応募を受付中です。

◆第56回邱永漢投資考察団◆
4月8日から16日までの8泊9日のスケジュールで
北京→南昌→アモイ→福州→上海と飛びます。
「大規模農業と水資源の開発現場の視察」が今回のテーマです。
※詳細・お申し込みはこちらからどうぞ

◆上海邱友会◆
4月15日(水)上海にて開催。
邱永漢による講演・投資勉強会・会食などの予定です。
上海邱友会につきましては、
もしもしQさん「第3260回 上海邱友会だけご参加の方もどうぞ」をご覧下さい。
※お申し込みはこちらからどうぞ

どちらも今後の世界経済の動き、
特に次代の「経済大国・中国」に起こることを
先に見据えた勉強の機会となっています。

定員となり次第、募集は締め切らせて頂きますので、
ご興味のある方は
どうぞお早めにお申し込み下さいませ。
皆様からのご応募をお待ちしております。

2009年2月25日(水) hiQ編集部 K



楽しみはすぐそこです

ふらっと街の書店をのぞいてみると、
早くも春の観光に向けた本がずらっと並んでいます。

春はもうそこまで来ていますが、
私も待ちきれず「大人の桜旅」という
日本全国の桜名所600ヶ所を集めた雑誌を買ってしまいました。

なぜかといえば、掲載された写真がどれも見事で
誌面はどこをめくっても桜色(!)
まさに名所の桜たちのベストショットが詰まっているのです。

東京のソメイヨシノしか知らない私には、
荘大に咲き誇る奈良の吉野山の山桜など
言葉もないほど美しく、
山全体が桜でピンクに染まる様には驚きました。
※なお、吉野山の多くは「シロヤマザクラ」で
この桜は花と葉が同時に出る品種で、
江戸時代までは各地の花見の主流だったという。

へー ほー と、豆知識に唸りながら、
一足先に桜気分を満喫しております。
楽しみはもうすぐそこまで来ています。

2009年2月23日(月) hiQ編集部 D



制服姿に感じる美醜について

日本で学校教育を受けた人は大概、
制服なるものを着た経験がおありだと思います。

私が初めて制服を着たのは中学校入学時でした。
昔から同年代の中で、ずば抜けて身長が高く、
ランドセルの似合わない小学生でしたから、
初めて大人びたブレザーの制服を着た時は、
やっとアンバランスな恥ずかしさとサヨナラできると安心しました。

しかししばらくして思ったのは、
「制服って、外見の美醜を際立たせるもんだなァ」
ということでした。
個性の発揮が極力控えられた服装のせいか、
個々人の外見的特徴が強くあぶり出されるわけです。
制服は便利なものですが、思春期の子供にとっては
ちょっと苦い現実を突きつけられました。

そんな考えを持っていたのを、
先日読んだ塩野七生さんのエッセイで思い出したのです。
塩野さんは、
ジーパンの似合う男が
必ずしもタキシードも似合うとは限らないが
タキシードの似合う男は、絶対にジーパンも似合う

と書かれていて、これに深く納得しました。

私が思うのは、人が美しいと思う外見には大まかに2種類あって、
際立って魅力的なパーツ(大抵顔ですね)を持っていて、
それが全てを良く見せるタイプと、
一つ一つが目を引くわけではないけども、
体型を含めた全体のバランスが素晴らしいタイプ、
(そして稀に両タイプを兼ね備えた超人)
この2タイプは性別国籍を問わず、
美しい外見と言えるような気がします。
前者はジャニーズなどのアイドルタイプ、
後者はファッションモデルのような人たちでしょうか。

そしてタキシードも様式美のある服と言いますか、
強い個性とは相容れない、制服と似たものですので、
塩野さんの指摘はその通りだと思いました。

そんな残酷な制服ですが、
どんな人でもカッコ良く見えるものもあります。
それはある特定の職業に殉ずる人たちの制服で、
例えば自衛官や航空会社などのユニフォームです。

しかし一体何が違うのかと考えてみると、
それは多分緊張感とか誇り、
そういう物を漂わせているか否かの違いではないかと
思い当たりました。
自ら望んで身につけるのと、ただ着せられるのとでは、
そもそも制服に対する姿勢からして違います。

ということは、極めて並みの自分が
どうにかフォーマルをこなそうと思えば緊張感を持つこと、
(ホコリは簡単につきますが、誇りとなると難しいものです)
これに尽きる、いやそれしかないというのが見えてきました。
服装一つとっても真剣に向き合う人は
やはりその分輝くということかも知れませんね。

2009年2月20日(金) hiQ編集部 M

 

圧力鍋のロックに注意

友人から「圧力鍋を買って角煮を作ったら凄く美味しくできた」
という話しを聞き、
早速、わが家でも圧力鍋を購入して使用してみることにしました。

翌週にはネットで注文した鍋が届き、
付録として圧力鍋で作れる料理レシピがついていたので
読んでみると、
色々な種類の料理が手軽に出来上がることが掲載されていました。

その中に「お米が美味しく炊ける」という項目があったので、
まず初めにお米を炊いてみることにしましたが、
圧力鍋を扱うのが初めてのため、
マニュアルを見ながら慎重に行いました。

お米を入れて、お水を入れて、圧力鍋に蓋をして、加熱する。
10分程したら火を止めて、しばらく置いておくと
しっかり火の通った美味しいご飯が炊けるという簡単な手順でした。
調理を担当した私は、手順通りにやったのですが、
最後に蓋が開かないように密閉する
「ロック」をするのを忘れてしまいました。

火をかけて煮立てて行くと、
異常な程の水蒸気が舞い上がりましたが、
「こういうものなんだろう」とそのまま静観していました。

しかし、何やらコゲ臭い匂いがしてきたので、
急遽火を止め、恐る恐る中を除くと、
ご飯が真っ黒コゲに焼きついてしまっていました。

どうやら、ロックをしなかった為に中の水が全て抜け、
空焼きのような状態になってしまった為でした。

更にこのコゲがなかなか落ちず、
金属タワシでこすったり、重曹にひたして加熱したりなど、
色々な手を使いましたが、全く落ちません。

最後は紙やすりでこすって半ば強引に落としましたが、
初めての使用で、とんだ災難に見舞われてしまいました。

今は「ロック」の確認を怠らずに上手く使用できています。
短時間で煮込み料理が出来上がるので、
時間のない方にはかなりオススメの商品です。

2009年2月18日(水) hiQ編集部 K



足の痛みに気づかされ

足に合わない靴に泣かされた経験のある方は
結構多いのではないかと思います。

先日のことですが、私も
おろしたての革靴を履いて出勤したものの
途中から、まだ硬い革が足のあちこちにぶつかって、
帰宅時にはもう投げ出して帰りたいほどの
痛みになってしまいました。

靴の踵は両足ともあたって痛いし、片足の甲部分は擦れて、
もう片足の小指も、歩く度に悲鳴を上げて
どうしょうもない状態になっていました。

仕方なくコンビニで絆創膏を買って応急処置をして、
街の靴修理屋に駆け込んで状況を訴えると、
靴の幅出しはすぐに出来ないけれどと、渋い顔をしつつも
融通を利かせてくれた店員さんが急きょ対応をしてくれました。
若干ですが、革の伸びた小指部分の痛みがやわらいで
少し楽になり、それはそれは本当に救われた思いがしました。

店員さん「やはり、いくら高くて上等な靴であっても、
自分に合わない木型の靴では駄目なんですよ。」

実際、靴は手入れをして完成するとも言いますから、
足に馴染むまで時間をかけてゆっくりと手入れをしていけば
それなりにフィットはしていくかもしれませんが、
引っ張って伸ばして、にも限界があります。
考えてみると、痛くなる部分は大体いつも同じだし、
つまりはそこが、市販の型と相性が悪い部分というわけです。

もっと木型の合った靴を探すにしても
自分は自分の足型ひとつ、よく知らなかったのだとわかり
こんな些細なことでも、己を知るということは大切なんだなあと
しみじみ感じることができた、良い体験でした。

足を引きづりながら、 今後のこの靴との関係、
さらには革靴との付き合い方について考えていたら
ふと、「これって人間関係と同じでは…」と気づかされ
思わず、苦笑いをしながらの帰宅と相成ったのでした。

2009年2月16日(月) hiQ編集部 D

 

取り扱い注意!お返し指定のチョコレート

いつの間にやらすっかり定着したバレンタインが、
また今年もやってきました。
最近は不景気のせいか女性たちの財布のヒモも堅くなり、
義理チョコの風習は大分薄れたそうですが、
それでもチラリと覗いたデパートのチョコ売場は大盛況です。

近頃はお菓子の世界にも高級志向が根づき、
一箱3000円、5000円のチョコもゴロゴロしています。
最近はパティシエ、平たく言うと菓子職人にも
エルメやらマルコリーニやらと言う、
(注:ファッションブランドではありません)
自らの名前を冠した製品を広く展開するスターが現われ、
流行に敏感な女性たちの支持を受けています。

そうしたきらびやかな売場に、今年は異色のチョコを発見しました。
それは何と小さな宝石箱に入ったチョコレートで
高級そうな粒チョコが数個詰まっているのですが
これは見た目が可愛らしいだけでのシロモノでなく、
深い意味が隠されています。
それは「お返しはこの中に入れて返してね」
という小粋(?)なメッセージで
その箱にしっくり来るのは当然ジュエリー・・・
もしそこに無理矢理ハンカチやアメでも詰めて返そうものなら、
女性の間での評判はガタ落ちになりそうです。
(ちょっと逃げ場がない感じで、もらう人によっては困りそうですね)

こんなコワい品も出回る今年のバレンタイン、
読者の皆様の心の準備はいかがでしょうか??

2009年2月13日(金) hiQ編集部 M

 

盗難届けはお早めに

先月の末に、友人の自転車が盗難に遭いました。

1月28日の夜に仕事から帰り、
いつものように自宅の玄関前の門の中へ自転車を入れ、
翌朝目覚めて使おうとしたところ、無くなっていたというのです。

最初は家族の誰かが利用したのだと思い、
29日は普段どおり会社に出勤しましたが、
夜になって帰宅しても自転車は戻っていません。

翌30日、警察に盗難届けを提出しました。

「もう見つからないだろうな」と思ったそうですが、
盗難届けの提出から三日後の2月2日に
「あなたの自転車が見つかりました」との連絡が入りました。

見つかった場所は自宅から十キロ以上も離れた別の街で、
自転車の駐車禁止区域に放置されていたために
撤去されて一時預かり所に保管されているようです。

「見つかって良かった!」と喜び
早速、預かり所へ電話をかけて引き取りに行く旨を告げました。

しかし預かり所の担当者から返って来た言葉は
「引取りには4000円の罰金を支払って頂きます」
というものでした。

友人は自分は盗難の被害者だと主張しましたが、
担当者は一向にゆずりません。

届けを出した警察署にも電話をし、
自分が盗難の被害者だという証明書などを
発行できないかとお願いをしてみましたが、
「預かり所の方に相談して下さい」と言われてしまいました。

再び預かり所に電話をかけると、
担当者は「あなたの盗難届けは30日に受理されています。
しかし、自転車が放置され、収容されたのは29日です。
ですので、この場合の盗難届けは罰金の免除には当たりません」
との理由で、罰金の支払いが必要と伝えてきました。

この盗まれた自転車は
最近1万円ほどで購入した比較的安い商品でした。
預かり所まで取りに行く労力と、
4000円の罰金を支払うことを考えると馬鹿馬鹿しくなったようで、
引き取りを諦めようかと思ったそうですが、
やはりどうしても納得がいかない様子でした。

「なぜ被害者の自分が罰金を支払わなければならないのか」
盗難に気付いた翌日にも警察に連絡していたら、
罰金は免れたかもしれません。

預かり所の説明によると、
駐車禁止区域の自転車をトラックで回収した後、
「しまった」と思った持ち主が翌日警察に盗難届けを出し、
預かり所に「俺の自転車は誰かに盗まれていたんだから返せ」と
言ってくるケースがあるそうです。
だから被害届けは回収の前じゃないと有効ではないと。

皆さんでしたら、納得して罰金の4000円を支払いますでしょうか。

何よりも、「盗難届け」は早めに出さないと、
こうした思わぬ損を強いられることになるようです。

2009年2月11日(水) hiQ編集部 K

 

大人になったら、いつか…

先日、ドイツのメルクリン社の破綻のニュースがありました。

メルクリン社といえば、創業150年ドイツの鉄道模型の老舗で、
優れた品質と耐久性は世界中にファンも多く
アメリカのレーガン元大統領やフランク・シナトラなども
コレクターだったと言われています。

この記事を読んで、ふと、子供の頃に憧れた
小さな「鉄道模型」のことを思い出しました。

それはメルクリン社から出ていたZゲージというもので
当時は世界最小のゲージとして、
机の引き出しの中でも走らせることができるくらい小さく、
玩具屋のショーケースで見る値段は何万円もするような
これまた子供には手の届かないシロモノでした。

特に鉄道ファンでもない私が、
「大人になったら、いつか机の中に
自分だけの小さな鉄道レールを引きたい!」と思うほど、
子供が見てもわかる魅力に溢れたクオリティだったのです。

調べてみると、今ではもっともっと小さな、
鉛筆に乗っかるほどのサイズ(!)の
Tゲージ(国産)なるものが出ていて、
気づけば世界最小の座は明け渡していたようで、
ちょっとした時代の変化を感じてしまいました…。

今の子供たちはゲームばかりで
こういった模型などに興味があるのかわかりませんが、
団塊世代のお父さんたちにはきっと懐かしさもあって
わかっていただけるのではないでしょうか。

忘れていた「子供時代の趣味」を思いだして
また精を出してみる、というのもきっと楽しそうだなーと
思いましたが、みなさんもひとついかがでしょうか。

2009年2月9日(月) hiQ編集部 D

 

夢中になれるものがあれば

この編集部は渋谷にあり、お昼時に外に出ると
たまに(いや結構?)この時間なのに学校は?
と思う子たちを見かけます。
ヒマなのか何なのか、友達と連れ立って
どこぞのブティックやファーストフード店へと消えていきます。

でも先日、夢中になれるものがあると
同じ年頃でもここまで違うのかと思わせる
新聞記事を見つけました。

それは三重県にある高校生が運営するレストラン
まごの店」についてのもので、
約50名の食物調理科の生徒たちが
学校が休みの時だけオープンする店ということでした。

あくまでもフードビジネスを学ぶ場ということで、
営業は昼間のみ、
250食が売り切れ次第終了という変則的な店ながら
開店日にはいつも行列が出来るそうです。
この店は、近くの農作物販売所「おばあちゃんの店」から
地元食材を仕入れ、地産地消がモットー、
またこれは調理実習でもあるため、
全ての工程を真面目に作っており味も上々・・・
となれば、お客が集まらないはずはありません。

実は私の通っていた学校でも
平日のランチに調理科が定食を販売する試みをしていました。
調理担当は3チームくらいの交代制で、
いつも自分たちのチームの番が近づくと、
予算内で仕入れられる食材と、それを生かしたメニューについて
悩んでいた友人を思い出しました。
「40分で売り切れにしてみせる!」とよく息巻いていて、
実際その通りになると、最高にご機嫌でした。
自分の料理をお金を払って食べてもらえた、
これは大きな成功体験として、心に刻まれたはずです。

この三重県のレストランを運営する生徒たちも
卒業後はホテルやレストランから引く手あまたで、
その後ぐんぐん活躍しているそうです。

彼らのように年若いうちに自分の道を見つけ、
それに全力投球できるのは大変幸せなことだと思います。
逆に昼の渋谷をお散歩する若い子たちは、
打ち込めるものがなくて、
若いエネルギーをもてあましているのかもしれません。
私もそんな一人でしたので、彼らの気持ちは多少分かるつもりですが
「あたら若い時をもったいなや・・・」と思うのは
自分がちょっとトシを取った証拠でしょうか。

2009年2月6日(金) hiQ編集部 M

 

韓国でネット規制の動き?

最近、日本国内で「これから○○駅を爆破する」などの脅迫文を
インターネット上の掲示板などに書き込み、
書き込んだものが逮捕されるというケースが多々起こっています。

この場合、書き込み事態が脅迫行為ということで、
警察が動き逮捕につながったということになりますが、
お隣の韓国では、今年の1月、「犯罪予告以外」で
インターネットに書き込みをした人物が逮捕されました。

その人物は「ミネルバ」という名前を用いて、
韓国政府の経済政策に対し、
手厳しい批判を大量に書き込んでいました。
この人物の経済予測はよく当たるということで、
「インターネット経済大統領」と評するマスコミも出ていました。

韓国はおよそ3000万人を越える
インターネット人口を抱えており、
人口に占めるインターネット利用者の割合は
現在、世界第4位の規模です。(日本は第2位)

その為に様々な弊害も起こっています。
例えば、インターネット上のゲームに夢中になり、
そのまま学校にも行かず、引きこもりになってしまう人や、
有名サイトの掲示板に個人の誹謗中傷を書き込み、
それを見た有名女優が自殺してしまう
という事件が社会問題となっていました。

そんな中、昨今の金融不安で、
次々と予想が的中する「ミネルバ」氏の書き込みが
大きな反響を呼び、マスコミが賞賛し、
インターネットユーザーも彼を信奉しました。

しかし彼は昨年の12月に
「政府が金融機関と大手企業へ米ドル買いを禁止した」
という書き込みをし、
これが元でウォン売り・ドル買い注文が殺到した。
という疑いで逮捕されてしまったのです。

逮捕された「ミネルバ」の正体は30代の無職の男性で、
金融機関で働いた経験は一切無く、
経済も独学で覚えたというものでした。

周りが騒ぎ立てた為に、1人のネット上の人物が
巨大な影響を及ぼすまでに至り、
ついにごく普通の一般市民が逮捕されてしまったのです。

この事件の影響から、
韓国では有名なブログの書き手たちが
次々と自身の書き込みを削除し、
インターネットの世界から姿を消していっているそうです。

掲示板書き込み時は実名公表を必要にする
という規制が推し進められており、
いよいよ本格的に政府による介入が始まる様相を呈してきました。

日本でも今後起こりうる「ネット規制」ですが
こうしたインターネットの悪しき部分は政府の手を借りず、
ユーザー自身の手で変えていきたいですね。

2009年2月4日(水) hiQ編集部 K

 

元気の出るマスク考

寒い時期ですが、このところの電車内での
マスク人口の多さには驚くばかりです。

花粉症などが一般的になってから
マスクをすることへの抵抗感が
どんどん薄れてきているのかもしれません。
とはいえ、1車両に20人近くも
白い マスクをしている人が居るなんて
明らかに異様だと感じるのは私だけでしょうか。

風邪等にかかっている方が
マスクをつけるのはエチケットだと思いますが、
最近、予防対策でつける方が多いのにはただただ驚きます。
ウイルスに限って言えば、市販の普通のマスクで
防ぐことは難しいハズですが…
乾燥対策や防塵、または気分的なものもあるのでしょうか。

思えば、日本のように
マスクを日常的に使うのはごく限られた国で、
日本に来るたびに「重宝するから」と言って
使い捨てマスクを大量に買って帰る海外在住の友人を見て、
珍しくもないものが、所変わればだなあ…
などと思ったことがありました。

ここまでマスクをする方が増えているんですから
機能面だけでなく、もっとオシャレなデザインが
あってもいいと思うんです…。
すでにファッションマスクも出てきてはいますが、
まだまだこれからといった印象。
一足先にファッションの一部として浸透した
メガネやコンタクトなどと同様、
もっとファッション化されていい分野だと思います。

全体的に元気のない世の中ですから、
いかにも具合が悪そうなマスクの見た目を
付けているだけで元気になりそうな見た目に変えることは
けっこう意義がありそうな気がするのですが、いかがでしょうか。


2009年2月2日(月) hiQ編集部 D

2009年2月2日(月)〜2009年2月27日(金)


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