シンプル族

まだ年が明けたばかりだというのに、
さくらやが閉店し、次は有楽町西武の閉鎖と
景気の厳しさを暗示するようなニュースが続いています。

この背景には「シンプル族」なる層が増えてきたことが
関係しているのかもしれません。
シンプル族とはお金の問題以前に 余分な物を買いたくない、
流行に流されず、自分に合った物が欲しい、
吟味して選んだ品を手をかけて長く愛用したい、
こういった嗜好を持つ人たちだそうで、
20代半ばから30代の、特に女性に多いのだそうです。

例えば少し前なら、かっこいい車に乗りたい、
綺麗な新築物件が欲しい、欧米の最新ブランドが欲しい、
そういった願望を持つ若者が多かったと思います。

対してシンプル族の場合は、
服でも物でもあまり装飾の入らないものを好み、
車を買うなら手ごろな中古車かエコカー、
家は中古物件を自分たちでリフォームしたいというような
旧来型の企業にとって、なかなかやりづらいお客です。
自分たちにとって
余分な装飾・機能にかかるコストは極力廃して、
必要な部分だけを、それに見合う価格で欲しい、
そういう人たちというわけです。

ですから有楽町西武のような
確かに美しいけれど割高(と多くのお客に思われる)な
ファッション品を扱う店が行き詰まり、
ユニクロやH&Mといった低価格の店が
銀座で人気を呼ぶというのは、
シンプル族の台頭を示す出来事だと思います。

近頃は家でも服でも、
「自分なりの工夫で手を加える」のが
格好良いという価値観を、自分を含め周囲でも感じます。
ですから自らの工夫の余地があるもの、
企業やデザイナーの意図が濃く反映されないもの、
そういう物が売れていると思います。

シンプル・限定機能だと高く売るのは難しくなります。
また買う側の価値判断が、とてもハッキリしていますから、
広告につられて買うことがない代わりに、
納得すれば高くても構わない、
但し買った物は長く愛用するので、
ちょっとやそっとのモデルチェンジでは買い替えない。
こういうお客相手では
旧来型の接客トークで買わせるとか
最新型への憧れを煽って売るような手法は通用しません。

有楽町西武も、商品が売れなくなったことには
早くから気づいていたと思いますが、
対処に頭を抱えたまま、閉鎖を迎えたのではないでしょうか。
ただ味も素っ気もなく安いだけではダメ、
シンプルでもセンスは欲しい、
価値を感じれば高くてもよい、
しかし余分なものはいらない・・・
これからの小売業は本当にやりにくいと思います。

2010年1月29日(金) hiQ編集部 M


日本航空株がマネーゲームに

日本の敗戦後まもない1951年8月、
所有機は1機も無く、社員はわずか39名で設立された
「日本航空株式会社」。

それから約60年後の今年1月19日。
経営の悪化から会社更生法の適用を申請し、
事業再建に向けて苦難の道が始まりました。

日航の株は会社更生法の申請のニュースを受けて
元々下がっていた株価がさらに急落し、
2円〜3円の間を行ったり来たり。
安値が1円になってしまう日もある有様です。

上場廃止で最終的には「紙くず」となってしまう日航株ですが、
「たとえ1円でもいいから記念として株券を」というのは昔の話で、
今は09年からの株券の電子化によって、
その様なコレクター的な購入動機は無いと言われています。

そして、10円以下に下落した日(1月12日)以降は、
短期の値上がり益を狙った売買いが急増して、
14日には1つの銘柄の出来高としては
過去最高の10億株超に達するなど、
異常な取引が続いています。

「空売り」で大儲けを狙う短期勝負の投資家などで
マネーゲーム的な取引になっているようですが、
12日の取引では6億株の売り注文に対して、
買い注文がわずか878万株。。
ほとんどが約定していません。

しかし依然として
「わずかな材料でも株価が短期間に乱高下する」
という抜き差しならぬ状況が続いています。

日航株の株価推移

今回の日航株をめぐるマネーゲームが加熱している背景に
近年増えてきたデイトレーダーや
インターネット取引の普及によって、
一般の個人投資家もこうした「マネーゲーム」に参戦している
ということが言われています。

今日は1円、明日は2円。
今月半ばからの一連の乱高下の恩恵で
大儲けをした投資家も少なくないと言われていますが、
長年に渡り、日本航空の発展の為に携わってきた方々の感情からすれば、
やりきれない状況ではないでしょうか。

今後、再生の為に頑張って頂けることを期待しています。

2010年1月27日(水) hiQ編集部 K


寝る前の一日一文

家のベッド脇に置いてある本を
たまに入れ替えるのですが、
ここのところ、中国古典の名文の類や、
日々のことばのような本が置いてあります。
何気なく開いては、心をほぐしてもらうわけですが
それらは直接的でなくとも
様々な考えや教訓をもたらしてくれます。

一日一文 英知のことば(木田 元 編)は、
哲学者の編者が、古今東西の著名人たちの無数の文章や
詩歌から366編を選出した本で、なかなか面白い内容です。

例えば、パラパラとめくって開いたページには、

「義務感は、仕事において有用であるが、
人間関係ではおぞましいものである。
人々の望みは、人に好かれることであって、
忍耐とあきらめをもって我慢してもらうことではない。
たくさんの人々を自発的に、努力しないで好きになれることは、
あるいは個人の幸福のあらゆる源のうちで
最大のものであるかもしれない。」
ラッセル(イギリスの数学者・哲学者)『ラッセル 幸福論』より

なるほど、とっても分かる気がする…
さらにめくってみると、

「わたしたちは、宇宙を旅することを夢みている。
だが、宇宙は、わたしたちの内にあるのではないか。
わたしたちは精神の深みを知っていない――
内に向って神秘にみちた道が通じている。
ほかならぬわたしたちの内にこそ、永遠とその世界――
過去と未来があるのだ。」
ノヴァーリス(ドイツ・ロマン派の詩人)『青い花』より

ハハア〜と納得する文章もあれば、ちょっと難しくて、
入れ替わりそのまま睡魔に襲われることもありますが
1日にほんの数分でも、
心の糧となるようなこうした名文に触れて
気持ちを豊かに毎日を過ごしたいものです。

2010年1月25日(月) hiQ編集部 D



春財布で金運アップ

春にお財布を新調すると、
「張る財布(はるさいふ)」ということで、縁起が良いとされていますね。
またお財布の寿命、なんていう話もあり、
一説によると、それはほぼ3年と言われています。

2010年で私の使っているお財布も丸3年を迎えるので
買い替えを考えているのですが、
いざ調べてみると、財布にまつわるジンクスがたくさんありました。

以下は私の調べた「金運の上がる財布」のジンクスです。

・材質は本革、なかでも最高はクロコダイル製
 (ワニは食らいついたら放さない=入ったお金を放さない)
・使い始めが肝心なので、
 最低一週間は出来る限り大きな金額を入れておく
・赤色の財布は厳禁!
・良い色は、薄い黄色、薄い茶色、ベージュ
・金色、銀色はギャンブルをしない人ならこれも良い
・形は長方形の長財布
・お札は人物画の頭を下にして収納
 (頭は重いので、こうするとお金が財布から出て行かない)

どうやら縁起の良い財布の考え方の根本は、
風水と五行思想に基づいたもののようです。
詳しいことはよく分かりませんが、
私が今使っているのは抑え目の銀色・牛革の長財布で
金や銀色は、風水ではそのまま金属を表します。
他にも、茶色=木、赤=火、薄茶・ベージュ=土、
金・銀・白=金、黒=水、
と、それぞれ自然物と対をなす色や象徴があり、
それらを自分に合う形で取り入れるという感じでしょうか。

先ほど金運を上げるのは
薄い黄色、薄い茶色、ベージュのお財布と書きましたが、
金を表す色でないのはなぜかというと、
ここにはもう一つ、相生・相克という考え方が結びついています。

相生とは”順番に相手を生み出す、陽の関係”
相克とは”相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係”

つまり、 薄い黄色、薄い茶色、ベージュは土を表し、
土は金の相生、金を生み出す土台となるからです。
そこから金運には土を表す色が良いとされるようです。

ただ一番大切だと思うのは、自分の気に入る財布、
フィーリングの合う財布であることで、
直感を信じて選ぶのが良い気がしています。
今私が購入を考えているのは、白色の財布で、
今のと同じ、土ではなく金を表す色です。
と言っても今の財布も悪いことはなく、
むしろ持ってから少し倹約が身についたような気がします。
私自身は火の要素を持っており、
火は金を溶かし消滅させる、相克の関係なので、
私には人一倍金の要素が必要なのかもしれません。
(何しろ燃やしてしまうので・・・)
何気なく好みで選んだ財布ですが、
意外とこの法則に添っているのかもしれませんね。

最後に「春(張る)財布」はいつ買えばいいのか?
これは2月4日の立春からひな祭りの頃までとされています。
皆さんは春財布、新調されますか?

2010年1月22日(金) hiQ編集部 M


「カツマー」をご存知ですか

「10年後は私、この会社にはいませんから」
ある日突然、
部下からこの様なことを言われたらビックリしますね。

皆さんは「カツマー」という言葉をご存知でしょうか。

近年、自己啓発本やセミナーの大ヒットで人気の
経済評論家、公認会計士・勝間和代さんに憧れる方々を
「カツマー」と呼ぶそうです。

勝間さんはTVの討論番組などに度々出演し、
昨年の紅白歌合戦の審査員にも招待されるなど、
その知名度と活躍の場はますます広がるばかりです。
いわゆる「出来る女性」「主張する女性」
キャリアウーマンの象徴として、
自身の体験も交えた
数々のビジネス書を出版し、好評を得ています。

こうした勝間さんの生き方や仕事に対する考え方などに共感を覚え、
勝間さんを目標に自分自身を磨く
「カツマー」と呼ばれる支持者の方々がいます。

しかしこの「カツマー」の皆さん。
仕事の場で自分を主張しつつ、
周囲と上手く協力できればいいのですが、
最近になって、職場でトラブルを起こす
「偽カツマー」が増えているとのこと。

勝間さんに憧れ、著書も読んだが、
自分の今の会社での立場と力量をわきまえずに
上司の指示に頻繁に逆らってみたり、目の前の自分の仕事よりも
将来の自分の「スキルアップ」のために英会話教室などを優先し、
残業をはっきり拒否して帰宅するなど、
なかなか扱いに困る存在となってしまっているようです。

確かにビジネス書に書いてある内容に
啓発されたり、感銘を受けることはよくあります。
しかし、そこに書いてあることを、
今の自分の置かれている環境をよく考えずに
「明日から実行しよう!」「明日から自分は変わるんだ!」
としてしまうと、必ず何かしらのトラブルを招くと思います。

誰しも自分の理想とする
「働き方」や「仕事観」があるかとは思いますが、
少しずつ、一歩一歩、地固めをしながらその方向に向っても、
遅くはないのではないでしょうか。

2010年1月20日(水) hiQ編集部 K



四万温泉に行ってきました

昨年末、毎年恒例となっている温泉ツアーへ
友人たちと出かけてきました。
毎年名湯を求めて、各地を彷徨うのですが
今年は群馬県は四万(しま)温泉に行ってきました。

四万温泉は群馬県の北西部にあり、
東京駅から高速バスで約3時間。
四万川沿いに広がる温泉街はとても静かで
本当に温泉以外に何もありません。

昔から「胃腸病の温泉」として評判が高く、
草津・伊香保・四万で
上州(群馬県)三名湯と呼ばれているそうで、
泉質は塩化物泉(しょっぱいらしい)で湯冷めしにくく、
美肌成分のメタケイ酸も
通常の温泉の3倍あるそうですから、
かなりの「美肌の湯」かも知れません。
他の2つの温泉地より知名度では低いのですが
本当に湯治目的にお湯に浸かりに来るような
静かな印象の温泉地でした。

今回泊まらせていただいたのは
元禄創業の「積善館」という老舗旅館の本館で、
なんと300年以上も前の、創業時の建物が一部に残っていて
(日本最古の湯屋建築として県の重要文化財に指定)
その風情ある佇まいに驚きました。

またその名も「元禄の湯」という、
昭和5年に完成した登録文化財にも指定されている
モダンなつくりのお風呂も有名で
昔ながらの湯治場を思わせる雰囲気が実に素晴らしかったです。
ゆったりとお湯に浸かりながら、これは1泊では
とても本当の良さがわからないなあと思いました。

先日、「群馬県の主要温泉の年末年始の宿泊客が9%減」と
ニュースにもなっていましたが、
往復のバス代と昼食代、それに1泊の宿代
(積善館本館は昔ながらの湯治スタイルで
料金がとてもリーズナブル!)を入れても
2万円で十分おつりが来るんですから、
懐が寂しくたって、たまにいい湯に浸かりに行くには
もってこいかもしれません。

2010年1月18日(月) hiQ編集部 D



1馬力より2馬力

子供は3歳までに一生分の親孝行をするのだ、
と、子供を持つ友人から聞きました。
つまりそれほど我が子は可愛いという話です。

それなのに、出生率はもうずっと下がっています。
少子化が問題にされるようになって久しいですが、
どんな政策もあまり目覚しい効果を上げていません。
民主党は子ども手当をくれるそうですが、
毎月お金をもらえるらしいから、じゃあ産もうか?
というわけにはいかないだろうと思います。

前述の私の友人も話していたことですが、
仕事を持つ女性も、子どもを産むと一旦仕事を辞め、
育児に専念する人が多いです。
ようやく子育てが一段落ついて、
保育園に入れて働こうにも空きがないし、
ブランクがあると
以前のキャリアに復職するのもなかなか難しいようです。

となるとせいぜいパートかアルバイトが精一杯、
しかしそれでは旦那さんとの給料と合わせても、
将来子どもにかかる費用を賄えるか心配、
1人なら何とかなるけどそれ以上では・・・と
なかなか2人目3人目とはいかないようです。

その友人は「子ども手当」よりむしろ、
子を持つ母親も仕事をしやすい環境を作るために
そのお金を使って欲しいと言っていました。
経済的な不安が子どもを作らない理由の一つだと
分かっている点までは良くても、
その後の方策がイマイチということでしょうか。
給付によって多少は助かるはずの人からも
こう言われてしまうなんて、
「子ども手当」ってホントにいいのか?と思ってしまいます。

1馬力、2馬力なんていう例えもしていました。
夫婦がフルタイムで共働きは2馬力、
夫だけ働くのが1馬力というわけです。
今どき1馬力で妻子を支えていくのは大変だから、
妻も早めにもう1馬力出したいということです。

不景気が叫ばれる昨今では
1馬力のパワーも減少しつつありますから
女性が出産後、なるべくスムーズに
2馬力に復活出来る環境が出来ないと、
なかなか少子化を止めるのは難しいのかもしれませんね。

私もこれからの日本の若い人が進むであろうデコボコ道には
子どもがいても2馬力の方が心強いと思うのですが・・・。

2010年1月15日(金) hiQ編集部 M



携帯電話も中古の時代へ

最近、店頭に並んでいるケータイ電話を見ますと、
どれも価格が数万円もする機種ばかりで、
新しく買い換えることも躊躇してしまいます。

まとまったお金が無くても、
分割払いにして毎月の利用料金請求の際に、
機種代も含めて支払っていくという方法もできますが、
分割プランが2000円の30回払いなど長期に渡るため、
あとで後悔することもあるかもしれません。

そこで注目を集めているのが
中古ケータイショップ」です。

中古のケータイ電話と聞くと、
以前に誰が使っていたのかも分からず、
何となく怪しげな雰囲気をおぼえますが、
最近の中古ケータイショップでは、
新品と見紛うばかりに綺麗な機種が勢ぞろいし、
店内も家電量販店のように明るい雰囲気で、
付属品もしっかりついていて、
通常の販売価格の3分の1という値段で販売されています。

通常5万円もする機種が
1万そこそこの値段で買えてしまうのです。

ファッション感覚で、その日の気分でケータイを変えるため、
中古のケータイを何台も持っているという人もいるそうです。

いまのケータイには電池パックに「個人データカード」
が必ず入っていますので、
それを新しく手に入れた中古ケータイに差し替えれば、
自分の電話番号やデータもそのまま移すことが簡単に出来ます。

使い古したケータイもデータをすべて消去した状態であれば、
買取に応じてくれるそうです。

売る際には説明書や箱などの付属品があるかないかで、
買取の査定価格が大きく変わるようなので、
そこに注意が必要です。

2010年1月13日(水) hiQ編集部 K



未体験ゾーンへ突入

噂の映画『アバター』を観てきました。

あの「タイタニック」や「ターミネーター」などでもおなじみの
ジェームズ・キャメロン監督による3D映画です。
製作に4年以上をかけたというこの冬の新作ですが、
もう観られた方もいらっしゃるかと思います。

3D用に作った映画なので、通常のスクリーンではなく
3Dで観れる映画館を探して行ってきましたが、
クリエーターたちの気持ちが伝わってくるような
細部にまでこだわって作り上げた映像は前評判通りで、
とにかく大満足でした。

実際に体験してもらうとわかりますが、
まず字幕が。。。浮いて見える! (違和感はありません。)
そして、いつもは座席に
背中をべったりつけて観ることが多い私も、
気がつくと、各シーンで画面に引き込まれるように
前のめりになっていたりします。
※3Dとはいえ、酔うほどのものではありません。

これは或る意味、未体験ゾーンへの突入です。
アバターの宣伝用のキャッチコピーに
「観るのではない。そこにいるのだ。」とありますが、
上手いことを言うなあと思うと同時に、観終わってみると
それが決して大げさではないことに気付きます。

近年、ディズニーランドや遊園地のアトラクションを楽しむ感覚で
「CGばかり」の映像を観に映画館へ足を運ぶ、、、
そんな風潮が批判されたりもしますが、
ここまでの完成度となってくると、もはや話も変わってきます。
やはり映画も進化していくものなのではないか?
作り方が変われば、観方も変わる・・・
そう思わずにはいられません。

まだ未見の方は、ぜひ3Dのスクリーンで観ることをお勧めします。
3D上映では通常より高い入場料が設定されていますが、
十分、その価値があると私は思いました。
そして、3D用メガネをかけて観るため、
座席は出来るだけ「真ん中」を選びましょう。

子供でもしっかり楽しめる作品だと思いますので、
ご家族にもおススメです。

2010年1月11日(月) hiQ編集部 D



お正月も終わり

「苦しい時の神だのみ」と言いますが、
今年の初詣は大変な人出で驚きました。

いつも地元の神社へ元旦に行くのですが、
まあ午前中に着けば、多少の行列があっても
参道から鳥居をちょっと出るくらい、
待ち時間にして20分ほどで拝殿までたどり着けたのです。
ところが今年はもの凄い人・人・人で、
行列は何と神社の周りを一周するほどの長さでした。
これではとても並べないと、
拝殿への参拝は早々に諦めました。

その後は地元の商店街をブラブラしながら、
目に止まった店に入るのがいつものお正月なのですが、
こちらは神社とは対照的に
例年よりも人出が少ないし、開いている店も減ったようでした。
やっぱり皆さん、お財布の紐はかたいのでしょうか。

元旦の買い物と言えば福袋が浮びますが、
今年は実用的な福袋が大流行だそうです。
運試し気分で買うというより、
払ったお金に見合う価値があるかどうか、
これを見究めて買う人が増えたのだろうと思います。
例えば1万円の福袋なら5万円分の商品が入っていて、
しかもそれらはちゃんと使えるものであって欲しい。
とても着られないようなヘンテコな服とか
いかにも在庫処分というような品物では
お客さんからソッポを向かれてしまうようです。

ですから生鮮食品や下着などの日用品の福袋、
中身を全て見せてある福袋が売れているようでした。
中には「一日こども店長体験福袋(デパート)」、
「飼育体験福袋(動物園)」 、
「音楽ホールで演奏体験」など体験を売る福袋もあって、
これらは即日完売の人気だったそうです。
体験型の福袋は子ども向けがほとんどなので、
ご両親やお祖父さんお祖母さんからお孫さんへ
お年玉代わりのプレゼントなのかもしれませんね。

寅は獲物を求めて力強く疾走します。
そんなところから寅年は変化の年、
波乱・混乱の年とも言われるそうです。
しかしいつまでも続く混乱期はないはずです。
それを信じて一歩ずつ進みたい2010年です。

2010年1月8日(金) hiQ編集部 M


80%の人に自覚症状が無い?

40歳以上を対象にした調査によりますと、
日本国民の20人に1人の割合、
およそ200万人近くの患者いると推定されているにも関わらず、
80%近くの方が自覚症状の無い病気があります。
「緑内障」という病気です。

昨年の秋、60代の私の母親が眼鏡を新調しようと訪れた店で、
簡単な検査の際に「眼圧がおかしい」と言われ、
後で病院で詳しく検査してもらうようにとアドバイスされました。

後日、病院で診察したところ「緑内障」とのことで、
手術による治療が必要とお医者さんから告げられました。

母は車をよく運転するのですが、
数ヶ月前から夜に車を運転していると、
少し視野が狭くなる時があると感じていたようです。
しかし、まさか自分が目の病にかかっているとも知らずに、
眼鏡の度数を変えてみようと訪れた店で
緑内障に罹っていることがわかりました。

緑内障は医療技術の発展していない国ですと、
失明の主な原因となる病気だと聞きました。
母の場合、幸いにも早期にわかったので、
数時間の手術ですぐに退院できたのですが、
自覚症状の無いまま放置していたら
もっと重症化していてしまったかもしれません。

思えば現代社会で暮らしていますと、
目を休ませる機会はほとんどありません。

パソコンや携帯電話、テレビや映画など、
日常の様々な状況で眼を酷使しています。
国民の平均視力も近代化と平行して下がり続けています。

お隣の中国では全世代では人口の33%、
4億人が近視の可能性あり
というニュースまで報じられています。
今後ますます近視人口は増えていくのではないでしょうか。

いくつになっても、
美しい景色や素晴らしい本、
家族や友人の笑顔を見たいと思ったら、
もう少し、眼のケアを真剣に考える必要がありそうです。


◆本日のおすすめサイト

※1 パソコンの画面で簡単に視力チェック
※2 目の疲れを取るツボを紹介

2010年1月6日(水) hiQ編集部 K



今年もきっと沢山の出会いがあります

年が変わって2010年、
皆様、あけましておめでとうございます。
晴やかな1年のスタートですが、
もう今年の大まかなご予定・目標などは立てられましたか?

私は昨年の年初、この編集後記に、
『今年は沢山の本を読もう!』と書いたのですが、
・・・まあまあの達成率?だったのではないかと思います。
未だ読めずに積読している本たちも沢山ありますが
手元に入ってきた本の量もずいぶんと増えて、
読み終えた本の整理・処分を1年のうちに何度か行いました。

年々、物を所有しないという傾向が強まる現代ではありますが、
やはりいざ必要な時に手元に現物の本がないとなると、
急に読みたくなった時や、調べ物などに困ることもあります。
大事な本であればなおさらですが、
今すぐ必要ではないけれど手放さずに保管はしておきたい、
などという時に、便利なサービスがあるのをご存じでしょうか。

[個人向け書庫サービス]
ブック・キープ・サービス

 http://www.tokyo-shoko.com/book/index.html

名前の通り、個人向けに蔵書を預かってくれるサービスです。

ここは、1セット5ケースからの注文が可能で
保管料は1ケース/1ヶ月 210円。
1ケース(段ボール)の中に単行本なら約50冊、
文庫本なら約100冊入りますから、
5ケースともなれば、×5ですから、まずまずの量になります。

月に1000円ちょっとの保管料であれば、
ジムなどのレンタルロッカーの利用料とたいして変わりません。
蔵書リストの作成も出来るし、
必要な時はもちろん1冊から届けてもらうことが可能です。
(配送料は別途かかります。)

その他の会社でも、
同様のサービスをやっている所がありますので、
意外にも、このようなサービスの需要は
少なくないのかも知れません。
また、このサービスの存在を知ってしまうと、
それこそ今年も気兼ねなく本を読めるのかもしれません。

今年もまた、本や文学・映画・音楽・美術等、そして人と
沢山の素晴らしい出会いがあるといいですね。

2010年1月4日(月) hiQ編集部 D



お年玉はどこへ?

新年あけましておめでとうございます。

最近は元旦からスーパーも開いていますし、外食もできるので、
おせち料理を見る機会はグッと減りました。
昔は一家の女性たちが、お正月くらいは少しラクが出来るように
作りおきができるおせちは準備されたようですが、
それも随分昔の話のようです。

おせちが廃れてゆくのに対して、
廃れるどころか
ますますパワーアップしているのがお年玉です。
昨年2009年度に子どもたちがもらった
お年玉の平均額は3万738円だそうです。
男女別では、女の子の平均額が2万8607円、
男の子の平均額4万7097円と、
子どもの懐はなかなか暖かかったようです。

約30年前、私が小学生のころは
もらったお年玉はまず母親が預かり、
その中から幾らかを特別のお小遣いとして、
あとは貯金というのがいつものパターンでした。
大体高校生くらいまで毎年もらってたのですから
通算すると結構な金額になっていたと思います。

思います、とここで書いたのは
結局貯まっていた筈のお年玉を
私自身が見ることはなかったためです。
成人式を終えたある日母親に、
「そういえば私のお年玉貯金ってどうなった?」
と尋ねたら、
成人式の支度に使ってしまったとのこと。
まあお年玉貯金のこともずっと忘れていたくらいなので
特に怒ったりすることはなかったものの・・・
総額幾ら貯まっていたのかも答えられなかったところを見ると、
家計が苦しい時に少しずつ使っていたのかもしれません。
私は内心ちょっとガッカリしつつ、思わず笑ってしまいました。
以来お年玉と言うといつもこの時の、
少し決まり悪そうな母親の顔が思い出されます。

翻って近頃の子どもたちは、
もらったお年玉を定期預金にまわす子が8割、
これはあまり変わっていないようですが、
男の子の約10%は株やFXの投資にまわすそうです。
この点は随分変わりましたね。

今年は日本にとっては厳しい年になりそうですが、
そういう荒波の中で
羅針盤のような役目をこのハイQが果たせればと、
編集部一同気持ちを引き締めております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年1月1日(金) hiQ編集部 M

2010年1月1日(金)〜2010年1月29日(金)


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