足るを知る

小池龍之介さんという青年僧侶の
「考えない練習」という本を読みました。
しばらく前にベストセラーとして話題になった本です。

仏教的アプローチからの
感情のコントロール法と体のコントロール法が
わかりやすく書かれています。

例えば、怒りのコントール。
特に都会での日常生活は
イライラすることも少なくありませんよね。
そんなときは「今自分はイライラしている」
「○○について腹が立っている」
と、まず自分を第三者の目から客観視します。
すると、怒りは感情の反射であるので
自分を客観視して一呼吸置くことで
余計な一言を口走ったり、
言い争いにならずにすむという方法です。

これは、言うは易し行なうは難しで
少し練習が必要そうです。

次に体のコントール。
小池氏曰く、現代人は食べすぎで、
食べすぎから成人病や肥満といった問題を招くのだから
まず「足るを知る」練習を提案されています。

これは目に見えて切実なお腹の脂肪を抱える私としては
チャレンジするしかありません。

そこで自分の1日に必要なエネルギーはどのくらいか?
次の食事までに、
本当にお腹がすく分量を測ることと
ゆっくり良く噛むことを心がけました。
結果として私の場合、ご飯は茶碗に7分目くらいがちょうど良く、
おかずは割合たくさん食べてもお腹がすくことが分かりました。
つまり余分な脂肪はお米や麺類などの
炭水化物の摂りすぎから来ているだろうことが分かりました。

そこでこれを続けること約1ヵ月。
徐々にではありますが、
確実にお腹周りの脂肪が減ってきました。
やったことと言えば、毎回食事をする前に
「自分の必要量はどのくらいか」を意識したことくらいで
習慣になると結構ラクなのです。
続けていると何だか食べすぎがカッコ悪いような、
自堕落なような気がしてくるのです。

これは思わぬダイエット法を見つけたものだと
意外な効用に自分でも驚いています。
全ての方にお奨めできるかどうか分かりませんが、
体重に悩む方にはダイエット本として試して欲しい1冊です。

2010年10月29日(金) hiQ編集部 M


最大99%オフで落札?

インターネットでの買い物の普及により、
ユーザーの間にはネットショッピングをする際に
「1円でも安く」という考え方がより強くなっていると言われています。

欲しいものがあれば激安特価のショップを検索を駆使して探し、
特に家電などはこうしたインターネットショップを利用することにより、
量販店で買うよりも3割近く安く購入できます。

ネットショップは人件費がかかっていませんので、
当然、商品の価格を低く下げられます。
しかし、機器の設置サービスや
購入後のサポートがない店が多数ですので、
商品に対して、ある程度の知識が必要になってきます。

そして、より一層、商品を安く買いたいとなりますと、
「ネットオークションの利用」ということになりますが、
こちらは安く買うとなると、ほとんどが中古品になりますので、
商品の状態を気にする方にはおすすめできません。

そこで新しく登場したのが
2005年にドイツで始まり、日本にも広まった
「ペニーオークション」というシステムです。

このオークションは
通常のオークションといくつかの違いがあります。

・商品は全て新品
・価格は1円〜や15円〜のスタートがほとんど
・入札にお金がかかる

3番目の「入札にお金がかかる」ということが
ペニーオークションの最大の特徴です。

まず始めに「入札用のポイント」
(ほとんどが1ポイント70円設定)を購入します。
1回の入札に1ポイントが必要になっており、
落札できなかった場合、
入札のために使った「ポイント」は全て無駄になります。

入札競争で勝った人しか得をせず、
負けてしまった人たちは大きな損失を受けるのです。
特に高い値段まで競って、2位で負けてしまった際には、
多くのポイントを消費してしまいます。

しかし、入札自体にお金がかかるということは、
逆に考えますと、何回も入札することに慎重になり、
無茶な価格での入札が減ることによって
結果的に商品が驚くほど
安い価格で取引されることになるのです。
1回入札があると20秒ほど終了時間が伸びるので、
残りあと1分でいつまでたっても終わらない人気商品もあります。

システムを聞くと、なんだかとっても怪しげで、
一見して「大丈夫だろうか?」「詐欺ではないか?」
と思ってしまう安さですが、
その激安価格の裏で、
ユーザー同士の熾烈な入札競争が行われています。

多額の入札競争により、商品以上のお金を入れてしまうことも多く、
「ギャンブル」 「チキンレース」と呼ばれています。

消費者からの苦情も多く、
運用を問題視しているサイトも多数あります。
これらの動きからいずれ規制されそうな予感もあります。

それにしても入札している中に
中国語の様なユーザー名がちらほら。
たくましい大陸の商人たちは日本のこんなサイトにまで
商いに出てきているようです。

2010年10月27日(水) hiQ編集部 K



iphoneに変えました

先日、使っていた携帯電話をiphoneに変えました。
周りに使用者が多かったiphoneでしたので
その使い勝手を見て使用前からその感想は聞いていたのですが
自分も初めてのスマートフォンということでしたので
どんなものかと使う前からかなり期待していました。

iphoneといえば、タッチパネルです。
ボタンをポチポチ押すような
従来の携帯電話の操作性とは大きく違います。
ほぼすべての機能をタッチパネルで操作するため、
試してみたかったその操作性ですが、
思った以上に快適で驚きました。
ご存知のように画面上を二本指で動かせば、
画像やコンテンツを広げたり縮めたり出来ます。

機能も様々で写真や動画はもちろん、音楽まで聴けますが、
GPSで居場所がわかれば、地図や経路、
さらに天気まで出てくるし、
本当に小さなPCを持っているような気分です。
使い慣れていないので、
押し間違えなど誤操作に目をつぶれば、
まさに最強ツールの類いに間違いはありません。

携帯電話が世に出て、画面がカラーになったのさえ
ついこの間のことのようですが、
まさに技術の進み具合はあっという間で驚くばかりですね。

ただ、機械の方はどんどん便利に進化しても、
元々の電話の役割でもある
私たちを距離を越えて繋げるという
コミュニケーションの本質は
実は大して変わっていないのだなと感じます。

あらゆることが便利かつバーチャルになっていく現代、
反対に、私たちが求める人間的欲求は
どんどん強くなるばかりのような気がしますが、
これから先、さらに技術が進んだら
一体どんな世の中に変化していくのでしょうか。

2010年10月25日(月) hiQ編集部 D



芸術は爆発だ!

今、東京メトロの地下鉄線内で流れているCMに
岡本太郎さんのアトリエが登場します。
昭和の流行語
「芸術は爆発だ!」でも知られる岡本さんは
文筆家としても面白い作品を残されています。

たまたま古本屋で出会ったのが
氏の「自分の中に毒を持て」という本で
これは何度も読み返す愛読書の一つになりました。

この本にひんぱんに出てくるのが
「いのちをふくらませる」というフレーズです。
岡本さんのイメージでは、
人生をしっかり生きるというのは、
自分のいのちをめいいっぱいふくらませて、
体当たりで目の前の出来事に挑んでいく、
ということのようで、
闘って、闘って、はいつくばって生きて、
いのちをふくらませて生きる。
それを極限まで極まると自分が「爆発」する。

岡本さんは著書の中で、
「ぼくが芸術というのは生きることそのものである。
人間として最も強烈に生きる者、
無条件に生命をつき出し爆発する、
その生き方ことが芸術なのだ」と書かれています。

つまり「芸術は爆発だ!」は
「いのちは爆発だ!」だったんだと、
この本を読んで分かりました。

このような情熱的な生き方は、
岡本太郎だから出来たのでは、とつい思いがちですが
それに大して岡本太郎は
自分はこうしよう、こう生きよう、と覚悟を決めて
中途半端でなく、はっきり自分を貫くことだと言っています。
大抵の人は色々理由をつけてそれをしないだけで、
条件が揃ったからやる、出来るというものではなく
そうしようと決めてとにかく行動することだ、と述べています。

岡本さんがメディアで活躍されていたころは
私はほんの子供で、
風変わりな 「バクハツおじさん」としか思っていませんでしたが
実際は洞察力に優れた、類稀なる人物だったようで、
この本には、岡本さんの発した一言が
当時人気絶頂だった坂本九さんを
号泣させたという話も収まっています。

芸術の秋、「バクハツおじさん」の作品を
メトロに乗って見に行こうと思います。

t2010年10月22日(金) hiQ編集部 M


全国でクマが出没

今年は例年以上に熊が人が住む町や村へ姿を現わして、
餌を求めてうろついたり、
時には人を傷つけたりする事例が多発しております。

例年ですと熊に襲われてケガをする人は60名ほどのところ、
今年は8月の終わり時点ですでに57名にも上り、
今後も増加する恐れがでています。

2004年にも異常気象により、
熊が人里に大量出没することがありましたが、
今年はその時の記録に迫るほど、
熊が民家周辺に姿を現わしています。

熊が人里に姿を現わす理由としては
やはり「餌不足」「生息する森や、
町と森の中間にある緩衝地帯の減少」があげられています。

熊はドングリなどの木の実を食べて生活しますが、
今年は猛暑の影響と凶作・不作の周期もあいまって、
(ドングリは1年ごとに凶作と豊作を繰り返すそうです)
全国的に凶作の状態が発生しています。

ドングリが凶作の年は逆に柿が豊作になる
ということがあるようですが、
熊が柿を求めて山から下りてくるため、
行政により、
まだ青い実をつけたばかりの柿の木を
伐採するように指導されることが増えました。

ますます餌に困った熊は人間との鉢合わせの機会が多くなり、
今回の様な事故が多発する結果を招いてしまいました。

人里に下りた熊が捕らえられると、
「殺処分」とされることがとても多いように感じられますが、
この殺処分の年間頭数も自然保護の観点から、
その地域に生息する熊の頭数の1割まで
という目安があるようです。
しかし約100頭が生息する山口県では
既に12頭が殺処分されており、
生息数の1割の目安を超える頭数の処分が行われてしまいました。

TVで見ておりますと、シロウトの目から見て、
殺処分をしてしまうよりも人間の怖さを教えて、
山の奥地にかえしたらどうだろうか
と思ってしまいますが、
野生動物を山にかえすという「放獣」行為には
専門家による逃がす技術が必要で、安易にかえすと
また人里にやって来てしまう
という悪循環に陥る恐れがあるそうなのです。

今年は1609頭の熊が捕まり、
その内の約83%に当る1366頭が殺処分されました。

人に追われて逃げ回る母熊と小熊の様子を見ておりますと、
何とかならないものかと思い悩みました。
国土の7割が山岳地帯であるわが国にとって、
こうした動物たちとの共生には
古来より続く知恵があるのだと思います。
人も熊も安心して暮らせる環境を
何とか作り出せないものでしょうか。

2010年10月20日(水) hiQ編集部 K



アラフォーの星

先日、元世界女王のシャラポワを破ったことでも
話題となったテニスのクルム伊達選手。
2008年の現役に復帰後の活躍ぶりは凄いものがあります。

私もテニスのテレビ観戦は好きなので
よく中継があると見ていますが、
まさに現代的なテニスパワーに対して
経験で培った技術力で応戦するような戦いぶりに
見ているこちらも圧倒されてしまいます。

実際にテニスをやっている友人に話を聞いても
みな同様に信じられないと口を揃えます。
以前、現役復帰を表明した際にも友人は
「若手選手に1勝できるだけでも凄いことだと思う」
と言っていました。

その友人曰く、
まず「12年のブランクからの現役復帰」があり得ない。
そして「今の若手選手と戦える」のがあり得ない。
さらに「ツアーで優勝してしまう」なんて考えられない。

一体どれだけ凄いことなのか・・・
10代で絶頂を迎える選手も少なくないテニス界。
選手生命がどのスポーツよりも短いと言われているテニスですから、
もう、どう表現していいのかわからないレベルの話らしいのです。
そう思って観てみると、
一試合ごとにまた違った見方が出来ます。
もちろん、その裏には
ご本人の計り知れない努力があるのでしょう。

今回、女子ツアーの最年長記録を塗り替える
40代でのツアー優勝は果たせなかった伊達さんですが、
きっとまたチャンスはあるハズです。
アラフォーの星として
ぜひこれからも頑張って欲しいと思います。

最近、階段の昇り降りが大変で・・・なんて
とてもじゃないですが言い訳できませんね。

2010年10月18日(月) hiQ編集部 D



輪島塗の里

先日、能登半島の輪島に行ってきました。
輪島と言えば輪島塗と朝市、ということで
市内にあるギャラリーや漆器会館、
朝市通りを散策してきました。

数年前までは金沢から鉄道が走っていたようですが、
それも乗客減のため廃線、
現在は特急バスが金沢と輪島を2時間で結んでいます。

漆器会館にはもちろん
輪島塗の作品がたくさん展示販売されていました。
標準的な汁椀が一客2〜4万円くらいなので
おいそれと手が出せる品ではありませんが、
大切に使い込んでみたいと思わせる品です。

「産地で買うと安い」というセオリーは
多くの物品にあてはまると思いますが、
輪島塗には、どうやらそのセオリーはあてはまりません。
恐らく都心のデパートと同じような値付けかと思いますが
そうであるなら残念ながら、産地・輪島は
デパートに比べてかなり分が悪いように感じました。

まずプレゼンテーションの問題です。
デパートなどではライティングやディスプレイに工夫をこらし
美しく高級そうなイメージをお客にアピールしています。
極端に言えば100円ショップでも汁椀が買える時代に
あえて数万円の高級漆器を選ぶ人たちには
やはりそれなりのプレゼンテーションは必要だろうと思うのですが、
輪島の漆器会館では、
一客数万円もするような漆器が
お土産屋さんによくあるような
ちょっとホコリっぽいようなガラスのショーケースに入って
何のヘンテツもない蛍光灯の光にさらされていました。

数百円のお土産ならそれでもいいでしょうが
ここで売ろうとしているのは数万円、数十万円の品物です。
何だかちっとも色気ないじゃないか、と思います。
私たちの他に年配のご夫婦らしきお客さんが居ましたが
やはり手ぶらで出てしまったようでした。

もう一つはデザインです。
伝統的な意匠も当然大切に受け継がれるべきでしょうが
もう少し今の時代にマッチした、
モダンな作品があってもいいのではと感じました。
中には「おっ」と思うものもありましたが、
それはごく少数派という印象でした。

洞爺湖サミットでは日本の伝統工芸品として
各国首脳のイニシャルを刻んだ輪島塗の杯が供されたとのことで
輪島塗にはそれなりに確立されたブランド力はあるものの、
発信力や企画力が弱いために、
不遇な立場に追い込まれたという印象を受けました。

輪島は地理的に朝鮮半島やロシア、中国とも近いですし、
和倉温泉にもアクセス出来る場所です。
新しく客船用の港も整備され、にっぽん丸や
ぱしふぃっくびーなすも寄航を始めたようです。
もう少し方法を変えて、
これから来る新しいお客さんを取り込むことが出来れば
一筋の光が見出せるような気がしますが、
果してどうなるのでしょうか。

2010年10月15日(金) hiQ編集部 M


レアアースとニンニクの共通点

レアアースとニンニクといいますと、
鉱物と食品ということで全く異なる両者ですが、
両方を重用するわが国日本にとって、
この2つには非常に重要な共通点がございます。

それは、レアアースとニンニクの双方の9割以上を
中国から輸入しているということです。

レアアースは一連の騒動で、
禁輸状態が依然続いているのではないか
と報道もされておりますが、
ニンニクにも輸入上の問題が起きております。

こちらは禁輸というような状態ではありませんが、
諸理由により、
価格が異常に高騰しているというのです。

中国のニンニク生産は想像を超えた規模で展開していまして、
世界の実に8割を占めていますが、
今季は不作のうえ、投機的資金が流入して
ニンニク卸値の「バブル」が起きているようなのです。

国産に比べて10分の1近くも安い中国産のニンニクは
今話題の商品である
「食べられるラー油」に使われていることもありまして、
日本国内の需要が増えてきた最中での今回の高騰です。

財務省の統計によりますと、日本が輸入するニンニクのうち
中国産は99%。
今年7月は1キロあたり196円で、
この値は100円だった昨年7月の既に2倍にはね上がりました。

現在の中央卸売市場の中国産ニンニクの取引価格は
9月中旬で1キロあたり302円で、
昨年同期の1.68倍という結果が出ています。

中国国内のニンニクの価格は
約10倍にも跳ね上がるものが出てくるなど、
飲食店や食品メーカーの商品価格に
影響を与えるのではないかと懸念されているようです。

日本政府は今回の反省を踏まえて、
レアアースを中国だけに頼らず、その他の国からの輸入、
もしくは代替技術の開発にもチカラを入れるようですが、
もはや国民食である「ニンニク」も今回の価格高騰に伴い、
輸入依存から脱却する必要があるのかもしれません。

2010年10月13日(水) hiQ編集部 K



お待たせする技術

先日、車で移動した際に立ち寄った
高速道路サービスエリアで、コーヒーを買った時のこと。

いわゆる紙コップで出てくるタイプの
一見、普通の自販機だったのですが、
お金を入れてボタンを押すと音楽が流れ出しました。
機械上部にモニターが付いていて
よく見て見ると、何やら機械内部の様子が
生中継されているのです。

機械がコーヒー豆を挽いて、
さらにそれを抽出して、カップに蓋をするまでの過程が
内部カメラを通じて自販機のモニターに映し出されます。
出来あがるまで、ほんの数分の出来事ですが、
普段見慣れない自販機内部の様子と
オートマチックな機械の動きに見取れているうちに
ドアが開いて、出来たのコーヒーが出て来ました。

当たりつきの自販機で本当に当って
ジュースが2本出てきた時もビックリしましたが、
人を待たせている間に楽しませる技術というか
自販機をアミューズメント化して
飽きさせないような工夫が新鮮で、少し感激したのです。
ちょっとしたことなのですが、
日本人はこういったサービスを考えるのが得意な気がします。
世界広しといえど、こんな自販機があるのは
おそらく日本だけでしょう。

製造工程を生中継してくれる自動販売機
みなさんも見かけたら一度お試しください。

2010年10月11日(月) hiQ編集部 D


実務手帖、最後の仕上げをお願いします

夏の暑さもようやく落ち着いて、
爽やかな季節になってきました。

10月の声を聞くと同時に始まるのが、
「邱永漢の実務手帖」の発送作業です。
おかげさまで今年もたくさんのご注文をいただいております。
この場をかりて皆様にお礼を申し上げます。

2011年度版の手帖は、Q先生の発案から
旧暦と中国の主要祝祭日が新たに加わりました。
手帖がお手元に届いた方は、
さっそくこの10月の国慶節などを
ご覧になられたかもしれませんね。

来年度の中国の「主要」祝祭日と申し上げているのは実は、
その他の中国政府が毎年定める休日が
含まれていないためです。
これについては作成段階で四方八方手を尽くしたものの、
それらの休日は政府の発表があるまでは知りようもなく
ならば何とか固定の祝祭日だけでも取り入れようということで
「中国の『主要』祝祭日」と相成りました。
ちなみに休日の政府発表は
大抵、年末に行なわれるそうなので、
中国政府が気を変えて夏にでも発表してくれない限り
この点についてはこれからも
「主要祝祭日」の掲載ということになりそうです。

そこで今年の年末、中国政府の発表がありましたら
是非お手元の実務手帖に書き添えていただければと思います。
これまでとは違って、
皆さまに最後の仕上げをしていただく手帖というわけですが
それによって皆さまとQ先生、
編集部の共同作業で作りあげた手帖として
ますます愛用していただけるのでは、と考えるのは
いささかムシの良い話でしょうか?

おかげさまで2011年度版は大変ご好評をいただき
いつになく在庫の減りが早いです。
まだ手帖を手にされていない皆様には
この共同作業へのご参加、心よりお待ち申し上げております!


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2010年10月8日(金) hiQ編集部 M


出世のために必要な要素は?

読者の皆様は「出世する人」というと
どんな方をイメージしますか?
頭の良い人でしょうか?
それとも、面倒見の良い人でしょうか?
ある雑誌が読者のサラリーマン層にアンケートを取ったところ、
以下の様な結果になりました。

1位 要領のよさ
2位 人脈
3位 人望
4位 社内の政治力
5位 アタマの良さ

これを見ますと、頭が良く、
知恵が働くというのは出世のための最低条件で、
それよりも重要なのは政治家も真っ青の
社内における周旋のチカラということが見えてきました。

こうしたチカラは最近では「対人力」と呼ばれ、
様々なセミナーなどでその向上をはかる会社が増えておりますが、
個人的には訓練で鍛えられるレベルは決まっていて、
それ以上は持って生まれたものや、
育った環境から習得しなければ生きていけなかったような
それほどの人生を経て手に入れるものではないかと思います。

昔の人物ですと、初代総理大臣の伊藤博文は
長州では最下層の身分に生まれましたが、
先輩の高杉晋作の後を付いてまわり、
様々な無理難題を押し付けられながら
雑用に次ぐ、雑用を重ねてサムライの身分を手に入れ、
その時に培った人脈が功を奏して、
初代総理大臣となりました。

この伊藤博文の若い頃の先生である吉田松陰は
伊藤を見て「なかなかの周旋家になりそうなり」
と書き残しています。

仕事で雑用ばかりを押し付けられて嘆くこともありますが、
それを要領よくこなすことが、
後の自分のチカラになっていくと考えますと、
日々の仕事への意識も変わって行きそうです。

もちろん日々雑用ばかりしていても、
そのままの位置で終ってしまいますので、
飛躍する時が必要だと思います。

その時の決断や選択が
出世する人としない人を分けると思いますが、
その決断の際に多くの敵を作っても、
同時に味方をより多く得ることができるかどうか。

出世する人というのは
そうしたものを乗り越えて来た方々だと考えますと、
人物を見る目も変化していくような気がしております。

2010年10月6日(水) hiQ編集部 K


秘密はカレーにあり?

先日、大きなニュースとなった
マリナーズのイチロー選手。
10年連続の200安打達成というのは
まさに前人未到の大記録!本当にすごい!

そんなイチロー選手が、毎日の食事で
決まって「カレー」を食べる話は
聞いたことがありますか?
私もカレーは大好きですが、
やはり毎日とまではいきません。

イチローは大リーグに渡ってからずっと、
1日の1食目に、奥様手づくりのカレーを食べているそうで、
先日テレビで、そのカレーのレシピが公開されていました。

[鈴木さん家のカレー] 材料
・人参 ・玉ねぎ
・ジャガイモ ・ニンニク
・牛肩ロース(すきやき用)
・豚肩ロース
・カレールウ(市販)
・カレー粉
・インスタントコーヒー
・ウスターソース
・土佐醤油(普通のしょうゆでOK)
・ローリエ ・サラダ油
・ミネラルウォーター

なるほど。
隠し味にはインスタントコーヒーを入れたり、
肉は薄切りの物を使っているんですね。
でも、ルウは市販のものだし、
ウスターソースや醤油を入れるのも
結構ポピュラーですよね。
意外にも庶民的な印象のカレーです。

イチローのような偉大な選手でも、
私たちも口にするカレーのような一般的な食事から
あのパワーが生まれているなんて何だか驚きますが、
日本人が大好きなカレーには、豊富なスパイスの影響で
食べると脳の血流量がアップしたり、
集中力や計算力が高まる健康食なんだそうです。

カレーを食べて、少しでも?
イチロー選手の偉業にあやかりたいものです。
こう書いている途中で、私も
カレーが食べたくなってきました。

2010年10月4日(月) hiQ編集部 D


熱視線を浴びる大学職員

安定した職業・・・
今も昔もそれを求める人はたくさんいます。

大企業も危うい昨今ですから
何を安定とするか難しい面もありますが、
最近、就活中の大学生から熱い視線を浴びているのが
大学職員だそうです。

ある雑誌の記事で知ったのですが、
その人気ぶりはすさまじく、募集要員20名弱のとある大学には
ナント5,000人の応募があったそうですから、
東大も顔負けの"狭き門”です。

学生たちの希望は教授ではなく、あくまでも大学職員だそうで、
その理由としては、
圧倒的な働きやすさと高収入、安定性とのことでした。
学生のお世話がありますから、土日出勤も多いそうですが
きちんと代休も取れ、夏・冬も有給と合わせて
3週間も休める大学もあるそうです。
それでいて30代でも
年収7〜800万円前後という驚くような話です。

こうした好条件が揃っているため
かつてなら法律家や一流企業を目指したような優秀な学生たちが
そのイスを巡って競争を繰り広げているようですが、
一昔前は大学職員というのは
教授たちより数段低い扱いを受けていたそうです。
しかし時代が変わって、大学運営もビジネスの側面が強くなり
職員たちに学生たちを惹きつける企画力や、
ビジネスマン的スキルが求められるようになるにつれ
大学側の職員に対する認識も変化し、
より重要な職員として、
現在のような好待遇のポストに変化したとか。
今では教授を狙えるような実力を持つ人でも、
あえて職員を志望する例もあるそうです。

はてさて、それではどんな人が採用されるのか・・・
大学側としては、
実は選考基準は必ずしもスキルだけではないそうで
例えば大学時代に活躍したアスリートが母校の職員になったり
一つの分野や企業で実績をあげた人物を、
大学側がスカウトする例もあるそうです。

もし来週、皆さんのオフィスに○×大学から電話がかかってきて、
職員にスカウトされたら、どうしますか?

2010年10月1日(金) hiQ編集部 M

2010年10月1日(金)〜2010年10月31日(日)


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