代表選挙に見る「浮いた株」「沈んだ株」

29日の民主党代表選が行われ、
野田佳彦氏が新代表に選ばれました。
この結果を受けて、午後の相場に変動が起りました。

小沢氏の支持する海江田氏の敗北が伝わると、
「小沢関連銘柄」と話題に上っていた建築会社の株価が急落。
値下がり率のトップ10に入るまで急落してしまいました。

この会社には小沢氏の親族が株主に名を連ねていることから、
将来の「小沢総理」誕生を期して出来高が上昇していました。
今回の海江田氏の代表選敗北によって、
何故か、とばっちりの株下げを食ってしまいました。

一方、上がった株としてはパナソニックの株が
高値圏で取引を終えたようです。
新代表に選ばれた野田氏が松下政経塾の出身であることから
ご祝儀買いがおこったのではないかと言われています。

そして、財務省関係の首相誕生とのことで、
大事故を起こしたあの電力会社の株も料金の値上げに踏み切り、
上場を維持するのでは、、
との憶測が飛び交い、注目を集めているようです。

勝ち馬に乗るのはいつの時代でも難しいことですね。

2011年8月31日(水) hiQ編集部 K


貴重だからこそ価値がある?

金価格が上昇し、話題となっていますが、
先日、驚きのニュースがありました。

地球からおよそ4000光年離れた銀河系内に、
「ダイヤモンド」でできているとみられる小惑星が
存在することが分かったというのです。

豪天文学者らでつくるチームが調べたところ、
この惑星は通常よりはるかに高密度で、
そのほとんどが炭素からできていることが判明。
大部分はダイヤモンドのような物質だとみられるというのです。

現実的に、地球から採掘に行くことは無理でしょうが、
何とも夢のある(またはダイヤの夢が壊れる)話です。
夜空にはロマンが溢れていますねえ。

貴重鉱物だから価値があるのは当然としても、
遠い未来でもずっと宝石の王者として
君臨しているのでしょうか?

2011年8月29日(月) hiQ編集部 D


あわや数十万円が水の泡に

何気なく父親の名前をインターネットで検索してみましたところ、
驚きのページが目に飛び込んできました。

「株券保有者の皆様へ」と題された企業のHPに
多数の株券保有者に交じって
父親の名前が記載されていたのです。

その企業は父が現役時代に勤めていた会社でした。
名前の横には住所と持株数まで記載されていまして、
その他にも数え切れないくらいの株主の方々の名前がありました。

父が株を持っているなんて聞いたこともなかったので、
よくよく文章を読んでみますと、
どうやらこのリストに乗っている株主たちは皆「連絡先不明者」
としてインターネット上に公開されていたのでした。
父親の住所も転居前の住所になっていました。

そして、このまま連絡を寄越さなければ、
来月にも「全株を処分する」という案内が掲載されていたのです。

これは大変だということで父に連絡し、
すぐに事実確認をしたところ、
間一髪で株券の処分を免れることになりました。
本人は会社の株を買っていたことを完全に忘れていたようでした。

偶然私が名前を検索していて見つかったので、
何もしていなければ、
数十万円相当の株券が紙くずになっているところでした。

リストの中には600万円以上もの株券を
保有しているような方も複数いらっしゃいました。
恐らく既に期限切れですので、
ほとんどの方の株券が処分されてしまったかもしれません。

何気なく、ご自身やご家族の名前をネットで検索すれば、
思いもよらぬ情報が飛び込んでくるかもしれません。
特に、投資をやられる方は注意が必要ですね。。

後日、「お前のおかげで助かったよ」と父から電話があったので、
「1割報酬をくださいな」と言ってみましたが、
「株が上がったらな」と断られました。

今まで無頓着だったくせに
戻ってきた株が急に愛しくなってしまったようです。
とはいえ、このところの景気を見ますと、
株価の上昇も遠い先のことになりそうですが…。

2011年8月24日(水) hiQ編集部 K


茨城のり子さんの詩

先日、友人からメールが送られて来ました。
それは、詩人・茨城のり子さんの言葉です。

<自分の感受性くらい>

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


茨城のり子さんは大正生まれの詩人。
先の見えない現代で、
こんな気骨のある詩を聞くと、
ハッとさせられてしまいます。


<倚(よ)りかからず>

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない

もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない

もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない

もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない

ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい


すべてができあいの中で
寄りかかる生活に慣れてしまった私たち。

私もこの詩を読んで、わずかながらでも心に響いたその感性を、
最後まで無くしたくはないなあと思うのでした。

2011年8月22日(月) hiQ編集部 D


スマートフォンの増えすぎで回線がパンク?

登場以来、着実にシェアを伸ばし、
その販売台数は既に600万台を超えている「スマートフォン」。
2015年度には2000万台規模にまで拡大すると予想が立てられています。

しかし、その右肩上がりのスマートフォン市場と相反して、
懸案事項になっているのが「回線」の問題です。
現在日本の大手3社はどの会社も「使い放題」のプランを用意して、
スマートフォンでの大量通信を一律の値段で提供していますが、
増え続けるネットワーク機器の影響により
回線が大混雑を迎える恐れがあることから、
一部の条件を追加して、
ヘビーユーザーに規制をかけることにしたようです。

そして先日、各社の条件が出揃いました。
以前からD社、S社は規制を行っていましたが、
今回はA社も参入することから比較が出来るようになりました。

★各社の規制条件

D社
常に過去72時間の累積パケット数を監視。
累計が300万パケット越えたら、その時点で規制。
規制後は、過去72時間の累積パケット数が
300万パケットを切った翌日に解除。

A社  
毎日、過去3日間分の累積パケット数をチェック。
累計が300万パケットを越えていたら、その日は規制。
(規制は一日単位となる)

S社
前月の累積パケット数が1000万パケットを越えていたら、当月は規制。
(規制は一ヶ月単位となる)

この条件を並べてみますと、
S社の条件が規制期間の長さや、
規制値の低さなどから、やや厳しくうつります。

ところで、海外を見てみますと、
米国では最大手のAT&Tが定額プランそのものを廃止するなど、
いずれ「パケット使い放題」には限界が訪れることは必然の様子です。

ここに来て、各社独自の通信網を持つ、
「UQ WiMAX」、「Xi」、「ULTRA SPEED」などの
高速モバイル通信サービスが
この危機を救う救世主になりそうです。

このサービスを利用可能なスマートフォンが
今後のモバイル市場を左右する立場になるのではないでしょうか。

電気と同じように「通信」に関しても
無限にあるかの如く使い続けて来ましたが、
既存の体制では、その限界がいよいよ見えてきたようです。

2011年8月17日(水) hiQ編集部 K


オーバーウェイトに効果アリ?

この所、体重に無頓着な私でも
自分が明らかにオーバー気味なのには気付いていましたが、
少しでも体脂肪を落としたいと思い
トレーニングをしている友人から勧められたのが
「夜だけ炭水化物抜き」というものです。

朝昼は通常通りの食事をして、
夕食だけは炭水化物(お米やパスタなどの主食やジャガイモ等)
を食べないというもの。
おかずをはじめ、炭水化物以外であれば口にしてもOKです。

最初はえ〜ご飯を抜くなんて・・・と思ったのですが、
2、3日続けてみると、苦しいほど無理している感じではありません。
納豆や冷奴をさっと食べて、メインの野菜炒め等でお腹は一杯。
普段ならここにお茶碗でご飯が来るところですが
代わりになるおかずが1品増えた感じでしょうか。

あまり無理な方法でもなさそうですので
しばらく実行して様子を見てみたいと思います。

とは言え、油っこい食べ物はいつでもご法度とのこと。
これを聞いてから、大好きな唐揚げ等の油ものは
やはり意識的に量を減らすことになりました。

やはり日々のちょっとした意識で
食生活が変わっていくのかも知れません。

2011年8月15日(月) hiQ編集部 D


「世界同時株安」来たる将来のために

ついに米国債の史上初となる格下げに端を発した
世界同時株安が勃発してしまいました。

これを受け、日本や欧州の主要銘柄も軒並み下落。
中でも先週のデフォルト騒ぎの影響をずっと受け続けて来た
香港市場は大変な暴落を招いてしまいました。

この怒涛のような米国発の不況は
リーマンショック後の二番底なのでしょうか。
それとも新たなる世界経済の体制に向けて
グローバル経済の終焉が始まったのでしょうか。

こうした考えが次々と頭をよぎりますが、
とにかく、今は頭で考えるよりも、
まずは現場を見に行く必要があると思います。

本日、募集を開始した「第72回投資考察団」は
次代を担う香港の新鋭企業たちを視察します。
「ピンチはチャンス」。
Qさんと一緒にこの経済危機後の世界を勉強しに行きませんか。

ご応募、お待ちしております。

※応募は締め切りました。ありがとうございました。

2011年8月10日(水) hiQ編集部 K


いずれ汚染米は食卓に?

秋にも収穫をする私たちの主食、お米。
福島での原発事故後、
周辺の「避難区域」、「計画的避難区域」、
「緊急時避難準備区域」以外では
作付けを認めてきた農林水産省ですが、
現在まで、これだけ水や野菜、
さらに藁を食べた牛肉に相当な被害が出ていることからも
今植えてある稲にもかなりの影響があると思うのが普通です。

農林水産省は、米の収穫の前後2段階で
放射性セシウムを調査する方針を発表しましたが、
暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えた地域のコメは
すべて出荷停止として廃棄処分を義務づけ、
農家の損害は東京電力に損害賠償請求する方針だといいます。

つまり、暫定規制値(500Bq/kg)以下のお米は
確実に流通し、私たちの毎日の食卓に並ぶのでしょう。
これを一体どう捉えたらよいのでしょうか?

友人に今回のお米の話題を振ると、
「お米、食べなきゃいいじゃん」と。
確かに私の友人の中にも、朝昼晩とパンやパスタばかりで
めったに米を食さない日本人も居ます。
しかし、私はお米がないと、とても生きていけませんので
私にとっては大、大問題なのです。

牛肉の件もあり、消費者も疑心暗鬼ですから
また規制値を大幅に越えた汚染米が出回って、
今以上に日本人の米離れが加速することにもなりかねません。
政府にはしっかりと対策をしていただきたいものです。

2011年8月8日(月) hiQ編集部 D


「借金額グラフ」日本が巨大な円

7月31日付けのニューヨークタイムズがウェブサイト上にて
「国別の借金額グラフ」を公開しました。

円グラフの直径が大きくなるほど借金の額が大きく、
右に行くほどGDPとの比率が推移して行きます。


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欧州諸国で最も早く
不動産バブルが崩壊したアイルランドや
国を挙げてのデータ改ざんが問題になったギリシャ、
成長が落ち込み赤字だけが増えてしまったポルトガルなど、
ユーロの"問題児"たちが名を連ねています。

そんな中にあって、
デフォルト騒ぎに揺れる米国が巨大な円グラフを築いていますが、
よく表を見てみると、右端に見慣れた国名が。。

わが国"日本"は右端にてこれまた巨大な円グラフを成していました。
日本の円グラフには注釈がついており、
「it is held domestically」=大部分は国内向けと読み取れます。

こうした他国との比較表は見やすくて分かりやすいのですが、
「他に比べて借金額が多くないからまだ大丈夫」
などの妄信が国民に生まれ、
それがユーロ各国での経済危機につながった
という見方もありました。
ただ、「だから増税」という口実にも利用されそうです。

日本では経済が持ち直してきたと思ったら震災が起り、
それに伴って、電力不足に陥り、ピンチに見舞われています。
この危機から持ち直していくには
我々サラリーマンが日々を頑張るしか道はないのでしょうか。

2011年8月3日(水) hiQ編集部 K


原発座談会

私の友人が先日、
NHKの原発特集番組の一般参加の座談会に行ってきたそうです。
全国各地で行われた会場では、
福島で子供を持つ親御さんから、
東京で暮らす普通の人々まで
様々な年齢と職業の方が集まって
番組制作の一環として、
アナウンサーの方を交えて意見交換を行ったそうです。

何時間にも及ぶ白熱した討論の中で、
友人が見言い出した1つの答えとして
「この問題は徹底して皆が問題に向き合い
話し合っていくしかない」というもの。
今起きている事実を重く受け止め、
みんなで前を向いて力を合わせるしかないのではないか、
私もそう思います。

この問題に関しては、実際に私の周りでも
しっかりと考えている人たち以外に、
話題を避ける人、批判を繰り返すだけの人、
本当に無関心な人といろいろ居ます。
反応の仕方は人それぞれですが、
誰しもが不安を感じているのは間違いありません。

現在進行形の大きな問題ですから、
徹底的に皆で話し合い、知恵を出し合って
明るい未来を取り戻せるようにと切に願います。

NHKスペシャル
『どうする?日本のエネルギー(仮)』
8月27日(土)19:30〜
http://www.nhk.or.jp/genpatsu/

2011年8月1日(月) hiQ編集部 D

2011年8月1日(月)〜2011年8月31日(水)


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