生活保護を巡って大問題に

先日、とある人気タレントの母親が長年に渡って
生活保護費を受給していたことが問題となり、
週刊誌に取り上げられ、インターネット上でも議論が巻き起こり、
最後には国会議員まで登場して大騒ぎになりました。

このタレントは過去に番組内で数百万円の腕時計を購入してみせたり、
母親へ仕送りを行っていることについても言及していました。
そこで、「これは不正受給に当たるのではないか」
と批判が集中したのです。

渦中のタレントは謝罪会見を開き、一連の騒動を謝罪しましたが、
「不正受給には当たらない」との考えを示し、
今後も芸能活動を続けていきたいと表明しましたが、
その後も各所で議論を呼んでいます。

さらに昨日には上記タレントと同じ芸能事務所から
別の人気タレントの母親が生活保護を受給しつつ、
このタレント名義の高級マンションに住んでいることが報じられました。

こうして次々と明るみに出る生活保護費の問題ですが、
これは何も今に始まったことではない
というのが多くの方の見方だと思います。

今回はたまたま有名人の問題だったので
方々からやり玉にあげられていますが、
生活保護費の問題はこれまでも度々取り上げられてきました。

厚生労働省の最新の発表によりますと、
現在、生活保護の受給者は約210万人にのぼり、
金額では総額3兆7000億円という過去最多の規模になっています。

ところで、邱先生は今年1月の週刊ポストのインタビューにおいて、
将来、日本に訪れる危機について、
このように答えていました。

「ユーロ経済の問題はいずれ日本にも飛び火します。
財務省は赤字解消のため、
大量に紙幣を刷ってハイパーインフレにするか、
大増税を行うでしょう。
すると日本国内で資産を持つ人たちはひどい目にあって、
日本国内は2種類の日本人だけになる心配があります。
毎月13万円を手にする生活保護の受給者と、
彼らに選ばれた政治家です。」

この問題は単なるタレントの不祥事では済まない問題です。
いま白熱している議論が一過性のものにならないことを祈るばかりです。

2012年5月30日(水) hiQ編集部 K


本日のhiQは邱先生追悼特集です

本日のhiQは現在のhiQ執筆陣の方々が、
邱先生を偲んで各自Qさんへの思いをつづる
追悼特集となっております。

各執筆者の方々の思いがひしひしと伝わってきます。

邱永漢西遊記の裏表紙に、こうあります。

「何回も災難にあっているうちに私は、
人間はやらなければならない仕事が残っている限りは
絶対死なないということに気がついた。」

私も傍で仕事に携わった者として
Q先生の人生は、この言葉に集約をされるように、
後悔のない素晴らしいものだったのではないかと思います。

hiQ編集部に新しく飾られたQ先生の写真を眺めながら
きっと今頃は天上から私たちを眺めながら、
いつものニッコリ笑顔で
微笑んでらっしゃるのかなあと思っています。

Qさんへのメールは

既に数えきれないくらい、たくさんのお便りを頂戴しております。

皆さんの想い、天国のQさんに届きますように。

2012年5月28日(月) hiQ編集部 D


邱先生が遺してくれたハイQ

邱先生と初めて出会ったのは2006年3月の事でした。

事務所の書斎にて、
ハイQ編集部として入社する為のご挨拶に入ると、
先生は丁度、もしもしQさんの執筆の最中でした。

先生は私を見るなりすっと立ち上がり、私の眼を見て、
ニッコリ微笑み「そう。君がこれからやってくれるんだね。」
とただ一言おっしゃって下さいました。

その笑顔に接し、私はいっぺんで先生のファンになり、
可能な限り、あらゆる場でお手伝いをしたいと考え、
ロールスロイスのドア開けから、
東京邱友会の受付の仕事までさせて頂きました。

先生は邱友会に臨まれる際に、
どんなに体調が悪くても立ったまま講演をされます。
後年は座って講演されることもありましたが、
東京での邱友会は最後まで立ったままでの講演でした。

会場に入る前、少し体調が悪く、つらそうな顔をされていても、
受付にて私が挨拶をすると、途端に笑顔になり、
何とも言えない安心感をいつも頂いておりました。

その先生がこの世を去り、
自分の中にぽっかり穴が開いてしまっています。
何とも形容し難い、生まれて初めての感情です。

この間、読者の皆さんからは
数えきれないくらいのお便りを頂戴しております。
メッセージをお送り頂きました皆様に深く感謝を申し上げます。
全てのメッセージを拝読させて頂いております。
ありがとうございます。

ところで、その中のお便りに
「hiQは今後どうなるのですか?」
という問い合わせが多数ございました。

邱先生は生前、読売新聞にて
「時代の証言者」を連載していましたが、
その最終回で次の様に語っています。


〜未来に生きる人たちへ〜

過去にとらわれず、
見えない景色の向こうを見よう。
そして将来、「なるほど、Qさんの言ったとおりだな」
と受け止めてもらえれば本望だ

という内容でした。

そして、邱先生はこんなことをおっしゃったこともあります。

「僕は原理原則を書いているつもりだから、
流行り廃りとは無縁だと思っている。
だから十数年前に書いた本でも、
今でも十分参考にしてもらえると思っている」

hiQは邱先生の遺志を継ぎ、未来を生きる人たちのために、
今後も可能な限り、情報を発信し続けていければと考えております。

読者の皆さんからは今後のhiQのあり方について、
平素よりご意見を賜っておりますが、
いつも大変在り難く思っております。

今後のhiQについて
ご意見のある方はどうぞ (tegami@9393.co.jp)
お気軽にお寄せください。


さて、ここのところ夜は毎日、先生の面影を探そうと、
先生の名前をインターネットで検索しては
皆さんのブログ記事などを拝読させて頂いております。

先生の88年の人生、そしてこの世に遺していかれた作品を
どう考えていけばいいのだろうか。
それぞれ皆さんには答えがあるかと思います。
私はその答えを求めて一心不乱に読み耽っていました。

ある晩、私はとある読者の方のブログにあった一文に出会い、
心にスッと先生の人生が入ってくる気が致しました。


最後にその文章を紹介して終わりと致します。

邱永漢 西遊記 第8巻

最終章 「真理の道」 より抜粋

長い旅を終え、極楽浄土で洗脳を受けた三蔵は、
もはや過去の三蔵ではなくなっていた。
彼の魂は既に肉体を離れ去り、
肉体はあの谷川に沈んでしまっていたからである。

ふと気がつくと、三蔵は雲の上から下界を眺めていた。
「わあッ。大へんだ」

墜落の意識にとらえられて、三蔵は思わず叫び声をあげた。

しかし、雲は悠々と上空を流れていて、
その上に立った三蔵は不思議な安定感に支えられている。

〜 中略 〜

その後、誰も三蔵やその弟子たちの姿を見た者はいない。
しかし、
三蔵があやしげな徒弟たちを連れて長安の郡へ戻り、
そのまま御殿の中へ入ったという人もあるし、
洪福寺の方丈へ入って行ったという人もある。

うわさはまことしやかに口から口へと伝わり、
たしかにこの目で見たという人さえ現れるようになった。

そして、もはや誰も、
三蔵が長い長い旅に出かけたまま
かえって来なかったというきびしい現実を
信ずる者はいなくなってしまった。

何故ならば、三蔵の如き愚かにも一途な男の魂は、
すべての人々の心の中に
安住の地を発見してしまったからである。

或る日、洪福寺の老住職は、
経典を収めている書庫の中へ入った。
誰も読まなくなってしまった
過去の教えの数々が蔵いこまれた書庫の中には、
あの極楽の宝庫にもまさる強いカビの匂いが漂っていた。

その匂いがあまりにも息苦しかったので、
老住職は窓をあけようとした。
だが幾久しく閉ざされたままになった窓は
さびついて容易にあいてくれない。

「えいっ」

力を入れてひっぱると、
太陽の光が煙のように立ちこめた埃をうつし出した。
その時、ガサリと音を立てて下におちたものがある。
何だろうと思って拾いあげて見ると、一冊の本だった。

老住職はパラパラとめくって見たが、
そのうちに魂を奪われたように読み出した。

それはお経ではなくて、
お経を求めて思わず知らず
真理の道をまっしぐらに歩いて行った
三蔵という一人の男の生涯の物語であった。 


合掌。


2012年5月23日(水) hiQ編集部 南雲晋哉


旅立ち

すでにトップページでもお知らせをしておりますが
邱永漢が2012年5月16日夕刻、旅立ちました。
本当に突然のことで、
私たちスタッフも驚きを隠せませんでした。

hiQが立ち上がってから早12年、
Qさんはどんなことがあっても
1日たりとも更新を休むことなく執筆を続けてきました。
もしQでは、4400回を超える壮大なお話を
私たちにわかりやすく伝えてくれました。
そしてハイQでは、読者からの質問に
ウィットに富んだ返球で
ひとつひとつ真摯に答える姿が印象に残っています。

きっとhiQ読者の皆様の心の中にも、
そんないつものQさんの姿があり続けるのではないでしょうか。

今は只々、お疲れ様でしたと頭を下げたい気持ちです。

また、今までQさんを支えていただいたhiQ読者の皆様にも
編集部より深く御礼を申し上げます。 ありがとうございました。

※hiQは今まで通り継続していきますので、
今後ともお立ち寄りいただきますようお願い申し上げます。



〜 編集部より 〜

勝手ながらご供花、お供物の儀は、故人の遺志により
堅くご辞退申し上げます。万一お届けくださいましても
拝辞させていただきますのでご了承願います。

故・邱永漢へのメッセージは下記までどうぞ。

→ Qさんへのメッセージは
(moshiq@9393.co.jp)

2012年5月21日(月) hiQ編集部一同


共有フォルダの上手な使い方

社内のネットワーク内に共有フォルダを設けて、
そこへ社員全体が使うデータを集約して
日々、運用している企業は多々あるかと思います。

この運用方法の大きなメリットとしましては、
いちいちメールなどを送らずにデータを共有出来、
社内のパソコンを選ばずに
お目当てのデータを利用することが出来ることです。

そして、デメリットは
複数人がアクセスして利用するものであるため、
情報の漏えいの危険性が挙げられます。

しかし、これらメリット・デメリット以前の大問題として、
「ファイルがごちゃごちゃに置かれ過ぎて、
何がどこにあるか分からない」
という現象が現れてしまいます。

この原因を突き詰めていくと、
共有フォルダに対して「ルール」の取り決めが
行われていないことがあります。

こうした問題を解決するために一番手っ取り早い方法は
「ファイル名に日付を必ず入れること」だと思います。

例えば「役員給与資料」というデータがありましたら、
これに作成した日にちを加えて「20120515_役員給与資料」
として保存することが望ましいと考えられます。

作成日は必ず先頭に持ってくることが原則です。
なぜならフォルダ内を開いて、
資料がぐちゃぐちゃに入っていても
「アイコンの整列」ボタンから「名前」を選択することで、
頭に数字のあるデータを一番の優先順位で揃えてくれるからです。

更に検索の際に一か月前のデータが見たければ、
「フォルダ検索」にて「20120415」と入力することで、
該当する日付に作成されたファイルの一覧が現れますので、
「一か月前のあのデータはどこだろう?」と
今までのように色々なフォルダ内を覗かないで済みます。

コツとしましては○年○月○日や平成○年○月○日、
はたまたH○年○月○日などの様々な日付の表記方法を統一して、
単純に2012年1月1日ならば
「20120101」と表記するように徹底します。

共有フォルダ内にたくさんのフォルダが出来て
頭を抱えることはありますが、
フォルダがたくさん出来ることは仕方のないことだと割り切って、
データ名のつけ方だけ徹底させれば、
あとは検索で難なく探すことができます。

フォルダを片っ端から開いて、
あれ?あれ?と探している時間ほど無駄なものはないですよね。

社員数が少なく、
つい「マンパワーが…」と言いたくなるような職場でも、
こうした効率化を行えば、
業務時間の短縮につながっていくと思います。

人の数ではなく、
効率でカバーする仕事を意識して行きたいですね。

2012年5月16日(水) hiQ編集部 K


カレー好きには嬉しい効果

みなさんはカレーをどのくらいの割合で食べているでしょう?
私は週に1回は必ずと言っていいほど食べています。
大のカレー好きは多いですから、
今ではバラエティーに富んだお店があるし、
好みについてはみなさんも一家言お持ちでしょう。

スープカレー、キーマカレー、タイカレー、
本格的にナンで食べるインドカレー、
カレーライスにカツカレー、カレー南蛮などなど…
カレーといっても幅広いですし、 気軽でありながら
なかなか奥が深いのがカレーの世界です。

先日ニュースになっていて驚いたのですが、
カレーに用いられるスパイス成分のクルクミン
(ウコンに含まれるターメリックの成分)には
強い抗酸化効果があり、 大腸がん治療に効果があるかどうか
調べる研究がイギリスの大学で実施されるそうです。
実際にマウス実験では効果があったということで
実用化が期待されているようです。

食べて健康と言っても、大リーグのイチローのように
毎日必ずカレーを食べるわけにもいきませんが、
ちょいちょい食べる口実にはなりそうですね。

都内でもいくつか有名なお店がありますから、
私もまた新しいお店を開拓したくなってきました。

2012年5月14日(月) hiQ編集部 D


地球の水をすべて集めたら…

〜景気不景気に拘らず、
これからの中国で不足するものとして、
私は水と銅と食糧をあげています。
一番わかりやすいのは、多分、水ではないでしょうか。

もしもしQさん第4129回より参照

Qさんもこの様に書かれているように、
地球上の水は今や大変貴重な資源です。

インターネットを見ておりましたら、
「地球上にあるすべての水を集めて球にしたらどうなるか」
という話題を目にしました。

それによりますと、、

地球の水をすべて集めて玉にしたら、直径1,385kmになるそうだ。
その水の球と地球を比較したのがこの図だ。
地球が平均直径12,735kmになる。


とのことでした。

実際の想像図もついていたのでご覧ください。

如何でしょうか。

海も雲も湖も地球の表面に薄く張り付いているというイメージ。

というコメントがついていましたが、
まさにその様に見えます。

この中から、雲になっているもの、川や海になっているもの、
そして人間が飲めるものと分けると、水の貴重さがヒシヒシと伝わってきます。

「安全な水を飲める」ということが如何に幸せなことか。
改めて気付かされる話題でした。

2012年5月9日(水) hiQ編集部 K


倒れないバイクが登場!?

アメリカの新興バイクメーカー
Lit Motorsが開発した電動バイク「C-1」。
ジャイロセンサーで車体が倒れないということで、
動画を見ていただくとわかるように
横から強い衝撃を受けても転倒しないんだとか。


2013年の発売を目指して開発中とのことですから
いずれ本当に製品化されれば、
街中で実物にお目にかかれるかもしれません。

ジャイロセンサーというのは、乗り物の車体制御や
カメラの手ブレ補正機能などにも使われている技術です。
倒れないということは、逆にコーナーを曲がるときに
車体を曲げにくいなどの影響はないのか?気になります。

雨の日のバイクなんて滑りやすくて危ないですし、
こういう技術が進歩して
痛ましい交通事故が減ることを願ってやみません。

2012年5月7日(月) hiQ編集部 D


趣味がない

先日、かかりつけのお医者さんに行きましたら、
診察後先生が溜め息混じりに話してきました。
「来週から9連休かぁ、憂鬱だな〜」

とても忙しそうにしている病院なので、
たまの連休はリフレッシュになるのではないかと思い、
「先生、体を休めるにはいいじゃないですか」
と言ってみたところ、
「家に居てもなーにもやることが無いんダヨ・・。」とのこと。

先生は見たところ、60代くらいの方なのですが、
何よりも休みが大っ嫌いとのことでした。
こうした悩みを持つ人は多いと聞いたことがありました。

ネットで「趣味がない」と検索してみると、
膨大な数の検索結果が出てきます。
本当に趣味が何も無い方が多くいて、
退職後の過ごし方など、真剣に悩んでいるようです。

日本人は働きすぎだとかエコノミックアニマルだとか
言われていましたが、
西洋のバカンスみたいな長い休暇の風習がない日本人にとっては
9日の連休でも持て余してしまう人が
出てきているのではないでしょうか。

そして趣味は見つけようとしても
なかなか見つかるものではありません。
新しい趣味を見つける時は
今までの興味の世界の外を覗かなければならないのですが、
それはなかなか難しいですね。

趣味が無くて、家に居ても苦痛な方にとっては
大型連休は何もしないでゴロゴロするのが大好きな方が
幸せに見えるのかもしれませんね。

2012年5月2日(水) hiQ編集部 K

2011年5月2日(水)〜2012年5月30日(水)


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