編集後記が水曜日のみに

お気付きの方がいらっしゃるかもしれませんが、
この編集後記、長らく月・水・金と
週3回で掲載しておりましたが、
昨年から月・水になり、
そして7月からとうとう水曜日のみとなりました。

10年近くhiQは基本的に3人体制で業務してきましたが、
最近になりまして1人、また1人と卒業が出て、
遂に編集後記・水曜日担当の私1人を残すのみになっています。

hiQ立ち上げのごく初期の時期には
5人以上のスタッフがいたと聞いております。
その方々が邱先生と共に築きあげてくださった基礎のおかげで、
私が1人黙々と編集・更新を続けることが出来ております。

いまは邱永漢先生の過去の作品を次々と
ウェブ掲載の形にするべく編集中です。

そして現在、「金銭読本」を日刊にて連載中です。
初回、2回目と1000以上のアクセスを頂いております。
ありがとうございます。

小説「香港」は週3回の掲載でしたが、
今回の金銭読本は日刊掲載に致しました。

「日刊で読んでみたい」との読者の方の声を頂戴しましたので、
今回の金銭読本は読み切りやすい字数で毎日掲載できるよう、
編集しております。

皆様にお楽しみ頂けるように、本日も更新作業中です。

2012年7月25日(水) hiQ編集部 南雲


「香港」今週完結、そして次回は…

小説「香港」が今週の金曜日に完結を迎えます。

前回、老李と共にとんでもない商売に手を出してしまった春木。

これまで知恵とチャンスだけを頼りに
数々の修羅場をくぐり抜けて来ました。

戦後の香港を懸命に生きる春木たちを待つ運命とは…。

今週金曜日最終回
「第四章 揺銭樹 - かねのなる木 -(3)」お楽しみに。

そして、次回の邱永漢作品からのhiQ掲載は
昭和34年に中央公論社から刊行された「金銭読本」です。

本作は「お金」をテーマに数々の著作を世に送り出し、
後に「金儲けの神様」として名を馳せる以前の
ごく初期に書かれたお金にまつわる作品です。

「金銭読本」は
元々『婦人公論』にて連載された多数の文明評(男女関係など)を
まとめた形で構成され、刊行されました。

今回はそのうちの1章であり、
本書のタイトルである「金銭読本」を取り上げます。

当時邱永漢は34歳。
31歳で直木賞を受賞してから3年後の作品です。

若き日の金儲けの神様が放つ
ただならぬお金への嗅覚。

邱永漢「金銭読本」
7月23日月曜日より毎日更新いたします。

ぜひご期待下さい。

2012年7月18日(水) hiQ編集部 南雲


お宝は身近なところに

週末、実家に帰り居間でくつろいでおりますと
母親が思い出したように紙袋を取りだしてきました。

中から出てきたのは「山下清」と印が書かれた1枚の色紙でした。
サインペンで絵が描かれており、なんとも色鮮やかです。
しかし保存状態は良いとは言い難く、少々紙に痛みがあります。

山下画伯と言えばドラマ「裸の大将」でお馴染の
諸国を放浪し、画を描き続けた大変高名な方です。

聞けば30年ほど前、
母親の知人が勤めていた会社に山下画伯が訪れ、
色紙に書いてくれたものを譲り受けたというのです。
(しかし山下画伯は今から40年前に亡くなっています
この時点で怪しげな話ですが)

それ以来、押し入れの奥にしまっていましたが、
このほど引っ張り出してきて、売却したいというのです。

「もったいないからとっておけば」といいましたが、
「このまま家に置いておいても仕方がない」というので、
インターネットオークションにて大体の売却相場を調べました。

すると本物ならば
数十万円の価値がある作品だということが分かりました。

「三万円くらいかな」と言っていた母親は
金額を見て、これは大変なことになったと慌て始めましたが、
どうやら高額で販売するには当たり前ですが、
別に鑑定書が必要とのことでした。

鑑定には鑑定料として数万円が必要です。

ここで母親は悩み始めました。

「うーん。偽物でも鑑定料で○万円かかるんでしょー」

「でも本物なら、その何倍もの価格で売れるよ」

「うーん。よし、こうなったらお願いしようかな。。」

某人気番組「鑑定団」を見ていて、
「うちにもお宝ないかなー」と常々言っていましたが、
そう言っている本人たちの頭上の押し入れに宝が眠っていました。

母親は鑑定が決まると意気込んで急に元気になっていましたが、
偽物だった時の反動が恐ろしいです。

結果は後日、お知らせいたします。

2012年7月11日(水) hiQ編集部 南雲


千の花が咲き乱れた本棚

先日の月曜日は故邱永漢のお別れ会でした。
たくさんの皆様に足を運んで頂き、
無事、会を終えることが出来ました。
ご来場下さった皆様へ厚く御礼申し上げます。

ご都合により来ることの出来なかった皆様に
邱先生の献花台の様子をお話しようと思います。

当日の献花台は白い本棚が用いられ、
中には小説「香港」を始めとした400冊を超える著作が並びました。
そしてその上に皆様がお花を手向けて下さり、
会の終わりには千を超える花が邱先生の本棚に添えられました。

そして、遺影にはプロジェクターによる映像が用いられ、
邱先生のこれまでの「人生」、「言葉」、「本」が
次から次へと浮かび上がりました。

この映像作品は6分間のものとなっており、
献花を終えた方の中には最後まで映像を見るため、
式場内に残られる方もいらっしゃいました。

映像の最後には邱先生が香港を歩き、
コーヒー農園で写真におさまり、
邱友会でマイクを握る姿が映し出されました。

本当に生き生きとした邱永漢を映像で再現して頂きました。

今もどこかの国を歩き回っている様な気がしています。

※ご参列下さった皆様へ
宜しければ会のご感想を頂けますと幸いです。

「故邱永漢お別れの会」感想メールは

どうぞよろしくお願い致します。

2012年7月4日(水) hiQ編集部 南雲

2011年7月4日(水)〜2012年7月25日(水)


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