犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第150回
ブランド物欲が冷める一言

アクセサリーが欲しくて、インターネットで調べていました。
ブルガリのB−ZERO1 というネックレスに目をつけました。
これは、ネックレスのチェーンにサイドに
ブルガリのロゴが入っている
小さなリングを通してあるデザインのものです。
チェーンがゆれればそのリングもコロコロと動くのです。
クリスマスのプレゼントに人気だったようで、
インターネットの売り上げランキングでも上位に入っていました。
私は今までブルガリには興味がなかったのですが、
昨年のブルガリの顧客販売会に行って以来、
なんとなくブルガリが気になっているのです。
販売会で一番欲しいと思ってった商品がとても高額で、
手に入れるのが先になりそうなので、
まずは手の届きそうな所に目をつけたと言う訳です。

インターネットの画面を見ながら、
「これ欲しいなあ。ねえ、これどう思う?」と
夫の注意を引きました。
どれどれと画面を覗き込む夫の耳にさらに私はささやきました。
「これね、ブルガリのだよ。 クリスマスにはプレゼントに
 かなり売れたらしいよ。 私も欲しいなあ〜!」
納豆のようにネバネバとした攻撃を仕掛ける私に夫が一言。
「ふーん、そんなにこのブランドの宣伝して歩きたいの?」
思わずウッとなり、二の句がつげませんでした。
『そ、そういわれてみればそうだ』と納得してしまったのです。

ブランド品を買うからには、何がなくてもブランドのマークが
ついていることが大事という人がいます。
マークが人から見えない場所についたラベルに
証としてついている以上に、人から見える位置についていることが
大切と考えている人がいます。
ここまでくると、そのブランドであることを
他人に証明することが大事ということになります。
高いブランド品を持てる財力を証明して見せたいのか、
ブランドを通して自分の価値を証明して見せたいのか。
とにかく正直言って、私がそのネックレスが欲しいと思ったのは、
『ブルガリというブランドで、桁の外れた価格ではなかった』
というのが本心です。
冷静に考えてみれば、デザインも私好みではないし、
売れているということは、多くの人が
同じものを持っているわけですし、
すぐに流行おくれとなる確立が高いのです。
それに、高いお金を払ってロゴ入りのものを買って、
宣伝して歩くのだと考えるとちょっとな〜と思います。
さりげなく身につけているのに、
人から「それ素敵だけど、どこのブランド?」と聞かれるほうが
快感を味わえそうです。

すっかり物欲が失せてしまった私は、
ブランドに関係なく自分が好きなデザインのものを手に入れようと
考え直しました。
ちなみにブルガリの販売会でみた商品は
ロゴが外から見える位置に入っていませんでした。 
デザインそのものが素敵でした。
ブランドでも無名でも、高くても安くても、
皆が持っていてもいなくても、
『自分が本当に好きかどうか』という当たりまえだけど、
大切なことをもう一度心に刻んだのでした。


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