虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第24回
人生いろいろ、あなたの舌も色々

舌には、いくつかのよく見られるタイプがあります。
そして、そのタイプからいろいろなことが分かります。
また、いくつかのタイプが複合している場合もあります。
あなたは、どのタイプの舌ですか?

もし、あなたの舌が大きくぼてっとしていたら、
(歯の跡がついていたりすることもあります)
あなたは気が不足している可能性があります。
こんな場合、舌の色は淡い紅色とか淡い白色で、
舌苔は白くて薄いものです。
そして、疲れやすい・体に力が入らない・
動くとすぐに息切れする・めまい・汗をかきやすい・
風邪をひきやすいなどの症状が出やすくなります。
・・・中医学的にいえば、「気虚」という状態です。

このような状態は、
食欲不振・ストレス・肉体疲労・性生活の不節制・
老齢・虚弱体質・多産・重病・長期にわたる病気
などが原因となって引き起こされたりします。
また、早産や高齢出産によって生まれた
子供の場合などにも現れることもあります。

こんなときは、中医学では
「気というものは食べ物から作られるから、
胃腸の働きを良くするものや気を増やすものを取るか、
栄養のバランスが取れた消化の良いものを食べるかして、
気を補ってやればよい」
というふうに考えて治療していきます。

漢方薬なら、
朝鮮人参や黄耆(おうぎ)などの気を補ったり、
気を増やす働きを持つ生薬の配合されたものをよく使います。

おすすめしたい食べ物は、
牛肉・鶏肉・ヤマイモ・しいたけ・栗・銀杏・そら豆など。

控えたほうがよいものは、
お酒・たばこ・辛いもの・アイスクリーム・スイカなどの
気を減らしやすいものや
胃腸を冷やしその働きを悪くする食べ物です。


←前回記事へ 2003年3月22日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ