虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第143回
若いお母さんからの質問

「うちの子は、よだればかり
いつも垂らしているのですけれど、
どこか悪いんではないでしょうか?」
時々、こんな質問を
若いお母さんから受けることがあります。

確かに、小さい子供は
よく「よだれ」を流しますが、
これは病気ではありません。
中医学的にいえば、
子供は脾の働きがあまり強くないため
水分の代謝をスムーズに行うことが出来ず、
どうしても
よだれが出やすいものと考えられています。

同じように、
子供の夜尿症も
脾の働きが弱って起こる場合が多く、
胃腸の働きをよくする
小健中湯(しょうけんちゅうとう)や
六君子湯(りっくんしとう)などの漢方薬を使って
お腹の筋肉を丈夫にしてやれば、
よだれも夜尿症も改善することが多いものです。

※私の今までの経験によれば、
  こういうタイプの子供は
  お腹や足の裏をコチョコチョしてやると、
  すぐにくすぐったがる特徴があります。 
 
大人でも、寝ているときに
枕にベットリと
よだれをこぼす方がおられますが、
これも脾の働きが弱っている証拠です。
また、食後に身体がだるくなる、
食後すぐに眠くなるなどの場合も、
脾の働きが弱っている可能性があります。


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