虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第177回
「漢方薬を効かせるコツとは」

漢方薬を効かせるコツは
いろいろありますが、
一番大切なのは
吸収をよくすることだけでなく
「排泄の部分」もよくしてやることです。

食べたものが胃腸に入って吸収され、
不要なものが身体の外に排泄されてはじめて
私たちの身体は十分に機能することができます。
つまり食べて吸収するだけでは不十分で、
食べたものの残りかすを処理して
排泄する力が充分にあることが必要です。

そうでないと、
体内に生ゴミが溜まってしまい
身体にいろいろと悪影響を及ぼしますし、
お尻に栓をするようなものですから
便秘にもなりますし
だんだん食欲のほうも落ちてきます。

また、ヨガや太極拳などの呼吸法でも
息の吸い方だけでなく
息の吐き方もとても重要とされております。
何故なら、肺の中の汚れた空気を
十分に排出しないと
新しくてキレイな空気を
身体の隅々まで取り入れることが出来ないからです。

普通は体調が悪くなると
栄養のある食べ物や
効き目のよい薬を取ることばかりに
目がいきがちなものですが、
便秘気味なときなどでは
入れることよりも先に出すことを優先したほうが
結果的によくなる場合がほとんどです。

このように、
後回しにされがちなことに
根本的な解決の糸口が隠されていることは
意外と多く、
勉強すればするほど
難しく思えたことが簡単に、
簡単に思えたことが逆に奥深く感じます。


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