虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第206回
「代替医療」は、なぜ高額なのか?

代替医療ということで
いろいろな健康食品が出回っておりますが、
それらが果して効果があるのか、
また価格が適切なのかということは
闇に包まれている状態のような気がします。

主に代替医療は
ガンなどの難しい病気に対して
使われる場合がほとんどですから、
どうしても価格も高額になりがちです。
また、1種類だけでなく
数種類をすすめられることもあり、
大変な金額になってしまうケースもよくあります。

確かに、それが非常に希少で
入手が難しかったり、
生産するのに大変なコストが掛かるのなら
納得も出来ますが、
多くは回りの業者が
これぐらいの価格で販売しているからだとか、
これぐらいの金額にしないと
患者さんも有り難がらないし、
販売代理店なども儲からないから
力を入れて売ってくれないなど、
患者さんの立場で考えていない
くだらない理由による場合も多いものです。

お金がたくさんあってもお金が無くても、
病気はお構いなしにやってきます。
医療の本質は
利潤を上げることではなく、
人の生命を救うことにあるはずです。
今は、成果を重視する時代だそうですが、
すべてのことがそうであるとは思えません。

根本的な部分を見失わないように
生きていくのは、
口で言うほど簡単なことではありませんが、
医療の世界で仕事をしていく上で、
ぜひ頭の中に
叩き込んでおかなければならない
とても大切なことなのです。


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