虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第232回
もう、これ以上お金が続きません!

今回は読者から質問メールをいだきましたので、
そのご回答を掲載させていただきます。

【読者からのご質問】

『私は病気がちで、いつも体調が悪く、
 月に何回も病院や整体などに通っています。
 漢方薬や健康食品・サプリメントに興味があり、
 テレビで身体に良いと放送されたものや
 新聞チラシに治った体験談が掲載されているものは、
 ほとんど飲んだことがあります。
 
 しかし、テレビや体験談では
 みんなすぐに効果が出ているのに、
 私はどれを飲んでも少しもよくなりません。
 もう何を信じて飲めばよいのか分かりなくなりました。

 自分だけ他の人と体質が違うから治らないのでしょうか。
 それとも、選び方に何か問題があるのでしょうか?
 もう、これ以上無駄なお金を使いたくありません。
 一体、どうしたらよいのでしょうか?』

【回答】

漢方薬と健康食品・サプリメントは混同されていて、
同じもののように扱われている場合がほとんどですが、
実際はかなり意味合いの違うものです。

例えば、漢方薬は栄養の補給というよりも、
身体の状態を活性化したり
バランスをとることに
主な重点をおいて作られていますし、
体質や症状に合わせて選ばなければ効果もなく、
場合によっては逆に副作用が出ることがあります。

一方、健康食品やサプリメントは
特定の栄養分の補給
という目的で作られていることが多く、
特定の栄養分が不足して生じた
不具合を改善するには都合がよくても、
それ以外の場合にはあまり意味がありません。

また、一般に健康食品やサプリメントは
自然のものから作られているのだから、
医薬品と違って安全で
副作用の心配がないと思われがちですが、
食べ物として使われる分量では問題がなくても、
健康食品やサプリメントのように
かなり濃縮されて作られている場合には、
逆に人体に害を及ぼすようになることもあり、
それなりの注意が必要です。

ここ最近、ようやく日本でも
健康食品やサプリメントを選ぶ際の
選択基準が問われるようになってきていますが、
まだまだ解決には時間がかかりそうです。

現在、私も皆さんに
早急にお伝えできるように
作業を急ピッチですすめているところです。
もう少し、お待ち下さい。


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