虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第244回
「コレさえ飲めば、どんな病気も治る」

私どもに相談を依頼される方の場合、
すでに何らかの漢方薬や
健康食品・サプリメントを利用されていたり、
病院からお薬を出されたりしている方々の割合が
非常に多いものです。

また、いつも決まって
「こういうものを知人にすすめられて
 飲んでいるのですが、
 はたしてこれでいいのでしょうか?」
「コレとアレを一緒に飲んでも大丈夫ですか?」
「コレは誰が飲んでもよい
 といわれましたが、本当ですか?」
「コレさえ飲めば
 どんな病気も治るといわれましたが、
 いつまで続ければよいのでしょうか?」
などといった質問を受けます。

しかし、よくお話を伺うと、
残念ながらそれらの多くは必要がないか、
飲んでも意味がないようなケースがほとんどで、
場合によっては飲み合わせが問題になったり、
治療の邪魔になることさえあります。

別に、それをすすめた方に
悪気があったわけではないのでしょうが、
「何でこんな品質のものに、
 こんな金額を出して飲んでいらっしゃるのですか?」
というような、
思わず耳を疑うような例が
余りにも多過ぎます。

一般の方々の場合、
「どんなときに、何を飲んだらよいのか」
という情報につい目がいきがちですが、
本当は、「何を飲んだらいけないのか」
といった情報のほうが重要なことがよくあります。

※現在、世の中では一般に
  プラス思考ばかりが
  尊重されているような気がしますが、
  数学や物理学の世界では
  プラス思考だけで物事を見ることはしません。
  必ず、マイナス的な思考で裏を取ります。


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