虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第287回
「医学博士は医師でない!」

ビタミンEの場合のように、
寡占・独占の状態を
あらかじめ作っておいて、
それからマスコミを使ってブームを引き起こし
利益を一人占めにする手法は、
現在も医薬品や健康食品の業界で
しばしば行われています。

例えば、「あるある大辞典」や
「おもいっきりテレビ」などには、
医学博士の肩書きを持った人たちが
毎日、いろいろな口上を述べに
たくさん出演されておられますが、
これらの方々も大概は
ブームを引き起こすための
仕事人である場合が多いものです。

また、ここでひとつ気をつけたいのは、
医学博士の資格には
医師免許は必要がないということです。
先日もニュースで、
「厚生労働省が医療福祉の専門学校に、
 医師が担当するべき授業を
 医師免許のない医学博士が教えていたとして
 指導を行った」
という記事が掲載されていました。

「医学博士だから、医学的知識がある」
という先入観で話を聞いていると、
何やらおかしなことを言ってる場合が、
テレビ番組などで時々見かけることがあります。
別に、医師が偉いとかいうような
話ではありませんが、
医師・薬剤師・看護士などの
医療専門職が国家資格になっているのは、
最低限、身に着けておかなければならない
知識や技術が必要だからです。


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