虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第311回
今回のノロウィルスの流行は・・・

全国の高齢者収容施設で、
下痢や吐き気、腹痛などを訴える入所者が
昨年末から相次ぎ、大きな社会問題となっています。
ほとんどの場合、ノロウィルスによる
感染性胃腸炎が原因と見られていますが、
どうして急に
このような大量発生を
起こすようになったのでしょうか。

一般に、ノロウィルスは
冬場に比較的よく見られる病原体で、
カキやハマグリなどの二枚貝を生食したり、
保菌者や汚染物に接触することによって
主に感染するのではないかと考えられています。
毒性はあまり強いほうでなく
感染しても軽くすむ場合がほとんどで、
通常、二日ほどで症状は簡単に治まるようです。
しかし、体力や抵抗力の弱い
高齢者や乳幼児に感染すると厄介で、
今回のように死者が出たりすることがあります。

厚生労働省は、現時点では
例年に比べ著しい流行とはいえない
といった見方をしているようですが、
テレビや新聞などの報道を見ていますと
インフルエンザの代わりに
ノロウィルスが猛威を振るっているようにも思えます。

少し個人的見解になりますが、
私は今回のノロウィルスの流行は
昨年末からの異常気象と
何らかの因果関係があるのではないか
というふうに疑っています。

なぜなら、今回のように
暖冬から一転して急に寒くなった場合には、
身体が温度変化に対応することができず
免疫力が極端に落ちるということが多いからです。


←前回記事へ 2005年1月20日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ