虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第322回
Q先生の寿命は?

以前、Q先生が著書の中で、
「77才で終わりです」
というようなことを話されておられましたが、
それはまったくの杞憂に終わりました。
それどころかここ数年、
先生は年を重ねるごとに
年々若返っていくような気配さえ感じられます。

皆さんもご存知の通り、
先生は最近、コーヒーの栽培に
かなりのエネルギーを注いでおられます。
しかし、中医学的にみれば、
逆にコーヒーからエネルギーをもらって
先生が若返っているのではないか、
というふうにも考えられるのです。

要点をかいつまんで説明します。
通常、苦い味の食べ物を摂取すると、
胃が刺激され胃酸の分泌が多くなって
胃腸の消化能力が高まります。
太田胃酸やパンシロンなどの胃腸薬が、
苦い味になっているのもそのためです。

五臓六腑の中で
一番基本になる臓器は、中医学では脾。
すなわち胃腸とされています。
なぜなら、胃腸の働きが弱ければ、
食べ物を吸収分解して、
身体の他の組織を造ることや
生命の維持に必要なエネルギーを
生み出すことが円滑にできなくなるからです。

つまり、極端なことを言えば、
コーヒーの苦味で
胃腸の働きが活発になって
身体全体の新陳代謝が良好になれば、
長生きできる可能性が高まるということも言えます。

確かに、泉重千代さん然り、
きんさん・ぎんさん然り、
日本中どこの地方に行っても
長寿で有名な人といえば、
食の細い人よりも
周りの人が驚くほど食欲旺盛な人が多いものです。

「77才も生きれば十分だ」という
Q先生の話は、
実は“99才”の間違いではなかったか、
というふうに現在、私は見ております。


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