お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第19回
年八十四万円の貯金が、十年で二千万円になる

結局、お金の代わりに、
知識や技術を貯めているわけです。
私は、それはそれでいいと思います。
その人の価値観の問題ですから。
しかし、それでは、お金が貯まらたいこともたしかです。
お金を貯めるためには、やっぱり優先順位を変える必要がありますし、
経済観念というか金銭感覚を働かせて、
意識的にプランを立てなければいけません。

いちばんたいせつなのは、
くり返し言うようですが、心を鬼にして、
ムダ遣いをしないことです。
支出を少なくして、その残ったぶんを、
何が何でも貯金にまわす。
日に二万円ぽっち貯金してもしようがないなどという考え方を捨てて、
それこそフンドシをしめてかからないと、
とてもじゃないけれどもお金は貯まりません。

二宮尊徳は、いまでいう再建屋の元祖みたいな人ですが、
「小を積んで大を致す」と言っています。
サラリーマンがお金を貯めるには、
この積上げ方式以外にないんです。
「二万円ぽっち」などと言っている人は、
じつを言えば、「小を積む」ことの計算ができない人でもあるんです。

給料十三万五千円の中から、
毎月二万円貯金できる人は、かなり意志堅固な人ですから、
おそらくボーナス三十万円をそっくり貯金にまわすことにも
抵抗を感じないはずです。
二回のボーナスで六十万円が加わると、
年に八十四万円になります。

百万円になったら、
利回りのいい社債や国債を買ってもいい。
かりに年に六パーセントの利回りがあれば(一九八五年当時)、
五年で一・三三八倍、十年で一・七九倍になります。
もうちょっと利回りのよい貯蓄法があれば、
十年で元手のニ倍になる。
だから、年にハ十四万円の貯金を十年つづけると、
八百四十万円どころか、たぶん二千万円ぐらいになるはずです。
こういう計算ができない人は、
いつまでもお金が貯まらないということになるんです。





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2015年9月21日(月)

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