お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第31回
タバコをやめると、かえって出費が多くなる

私もかつては一日に八十本もタバコを吸っていました。
もうやめてから二十五、六年たちますが、
どうも咳が出て、のどの調子がよくなかったのです。
倹約するために、禁酒・禁煙をという人が案外いるんですが、
これはちょっと考え違いじゃないでしょうか。

タバコをやめたことのある人は誰でも経験していると思いますが、
やめてしばらくは頭がボヤっとしている。
それが過ぎると、こんどはやたらに食欲が増進して、
とくに甘いものが食べたくなるんです。
うっかりすると、タバコ代より高くつくんです。

しかも、よく食べるものですから、
体がふとってきて、それまで着ていた洋服が着られなくなる。
洋服まで総入れ替えになりますから、
タバコをやめてもお金が貯まらないということは、
算術的にも証明できるわけです。

まあ、タバコをやめるのはいっこうにかまいませんが、
貯金が目的でやめるのは、いまの時代に合わないでしょう。
お金を貯めるには、たしかに欲望を
ある程度犠牲にしなければならないけれども、
もっといまの時代に合った方法をさがすべきです。

お酒にしてもそうです。
お金を貯めるために晩酌をやめるなんていうのは、
いかにもわびしすぎますし、
それでお金が貯まるというものでもありません。
要するに、日常生活に必要なものまで
切り詰めて貯蓄をする時代じゃないわけです。

同じような意味で、食費を切り詰めるなど
愚の骨頂というべきでしょう。
むかしは、爪に火をともすという言葉があったくらいですから、
さしあたり食うものも食わずに金を貯めるというのは、
いちばん実感があったんです。
でも、それは世の中全体が貧乏だった時代の話です。
いまは、みんなお腹いっぱい食べています。
むしろ健康のために節食しようという時代でしょう。

お金を貯めるために、パンと水だけで過ごすなんて考えられないし、
またできるものではありません。
食べないほうが健康的になった時代ですから、
貯蓄と食費を切り詰めることとを結びつけて
考えないほうがいいのではないでしょうか。





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2015年10月19日(月)

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