お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第42回
たえず自分で研究する心構えがあれば、 株で大損することはない

株も貯金と同じように考えていると、
つい人に言われたとおりに買ってしまうんです。
よく、何もわからないうちにセールスマンのロ車に乗せられて、
大損する人がいます。
そういう人にかぎって、
「自分は株に向いていない」などと言うのですが、
私に言わせれば、株の研究を怠っただけのことです。

貯金は、温室で子どもを育てるようなものです。
一生、温室にいるつもりなら、それでもいいんですけれど、
そうもいかない。
社会に出て、ちゃんと一人で生きていくためには、
いろんなことに慣れさせなければいけない。
ときには、つらい目にあわせるのも、教育というものです。

株も同じで、たえず自分を訓練することがたいせつなんです。
そうすれば、結果として交通事故にあわずにすむし、
たとえ事故にあっても、致命傷は避けられる。
歩行者天国ばかり歩いていると、
車のほうがよけてくれるんじゃないかと思いかねません。

人間には、自己防衛の本能がありますから、
百万円貯まったからといって、
全部ポンと株を買ってしまう人はいないでしょう。
自分なりに研究して、まず二十万円とか三十万円だけ買う。
とたんに今度は、株価が気になってきます。
たとえば、あっちの株を買っておけばよかったとか、
これなら始めから全額買っておくんだったとか、
あれこれ考える。
こんな具合に、すこしずつ慣れていくのが、
ふつうなんじゃないでしょうか。
人によって運不運はあるけれども、
最初から大儲けできる人など、千人に一人もいないのが現実です。
一世帯平均六百五十万円(一九ハ四年)の貯金があるそうですが、
たいていの人は家やほかの財産も持っています。
その一部として、現金を持っているのです。
いつの間にか、自分では意識していないうちに
現金が形を変えた財産を運営しているのです。
家を買うときも、ある程度は勉強したでしょう。
しかし、これから財産をつくろうと思ったら、
何らかの形で現金を運用することを考え、それを実行しないと、
生きていけない時代なんです。
その意味で、今後、株式投資の重要性はどんどん増していくんじゃないですか。





←前回記事へ

2015年11月13日(金)

次回記事へ→
中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」

ホーム
最新記事へ