お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第49
ケチもすぎると身を滅ぼす

私は、自分でもかなりのケチだと思っています。
長々と国際電話をかけている人を見ると、
うちの社員じゃなくても、イライラしてきます。
うちの息子が長電話をしていると、
すぐどなりつけてしまう。
すると息子も負けずに、
「向こうからかかってきた電話なんだから、そんなに怒らなくても・・・」
すると、またどなり返したくなります。

「どっちからかけても電話代がかかるのは同じじゃないか」
誰がお金を払おうが、ムダなお金を使うことに対しては腹が立ってくる。
私は、そのくらいケチなんですけれど、
上には上があるもので、
よくもまあこんなケチがいるもんだと感心したのが二人います。

一人は上場会社の社長で、二代目なんです。
私が大阪に行ったとき、
向こうが私に用事があると言うんでホテルにきてもらって、
一緒に食事をしたことがあります。
そのとき、その人は勘定を私に払わせました。
先方が大阪から東京へやってきて、
私が払うのなら話はわかるんですけれど、
これじゃ話がアベコべなんです。

もう一人は、東京の上場会社の社長の息子で、
父親の紹介もあって、何かと私のところに相談にきていたんです。
何回か一緒に食事をしたけれど、
ついぞ、今日は私がごちそうしますと、
自分から言ったことがない。
せめてポケットから財布を出す格好でもすればまだ可愛げもあるのに、
そんなそぶりすら見せない。
そいつが、仲間うちでも有名なケチだということは、あとで知りました。
私の見るところでは、二代目には、こういうタイプが出やすいんです。
おやじは一代で身上を築いた人ですから、
当然、お金で苦労したし、相当の始末屋とみていいでしょう。
そのため、息子にもケチをきびしく仕辺む。
ケチを励行すれば、お家安泰と考えてしまうんです。

私を驚かせたくらいですから、
この二人は、間違いなくケチの中のケチです。
その点ではあっぱれと言いたいところですが、
事業がうまくいくかどうかは、また別問題です。
そもそも、こんなケチでは人によく思われるわけがないし、
いざというとき、手をさしのべてくれる人はまずいないでしょう。
事実、大阪の会社のほうはまもなく倒産して、
その後、社長がどうなったかもわかりません。





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2015年11月30日(月)

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