お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第64回
友人からの借金申し込みは、できるだけ断わったほうがいい

中年になって生活が安定するようになると、
お金のかかることが多くなります。
たとえば、寄付金などを集めるときなど、
「あなたに先頭に立って署名していただかないと、
あとの人が署名できない」などと言ってくる。
そのつど気まえよく支払っていたのでは、いくらお金があっても足りません。
払えない場合は、払えないという意思表示をはっきりすべきです。

この意思表示をする場合、日本語というのは
「イエス」「ノー」があまりはっきりしない言葉ですから、
「じゃあよく考えてみましょう」と言うと、
言った本人は断わる意味で言ったつもりが、
相手のほうは、「このつぎにくればOKの返事がもらえる」
といった意味で受けとっているケースがよくあります。

その結果、あとで話がこじれるといったことになる。
ですから「ノー」のときは「ノー」と、
はっきり言ったほうがいいと思います。

元経団連会長の稲山嘉寛さんが、日経新聞の、”私の履歴書”の中で
「よい返事をするときは引き延ばしてもいいが、
断わるときは早く返事をすること」
と書いていたのを読んだことがあります。
よくない話だと即答しにくいため、
ついその場のがれのあいまいな返事をしてしまう。
相手のことを考えるなら、
その場できっぱり「ノー」と返事をしたほうがよいということです。

その場では相手にいやな思いをさせるかもしれませんが、
のちのちのことを考えると、
「あのとき断わられたおかげでふんぎりがつきました」ということにもなります。
世の中は、人間関係をスムーズにしておくことがたいせつです。
とくに借金の申し込みなど、なかなか断わりにくいものです。
その場で断わると、
「おれたちの関係は、この程度のものだったのか」と嫌味のーつも言われかねません。
でも、友だちにお金を貸したら友情が壊れることを覚悟しておいたほうがいいんです。
友だちにお金を借りにくるような人は、
たいていお金にだらしのない人ですから、心を鬼にして断わるべきです。

もし、事業のために使うお金を借りたいなら、銀行へ行くのが本筋でしょう。
銀行から借りることができないような人には貸さないほうが、お互いのためです。
銀行は、お金を貸すプロフェッショナルです。
この人にお金を貸しても大丈夫かどうか、一目で見抜いてしまいます。
友だちにお金を借りにくるような人は、
だいたい銀行に借りに行って断わられる人だから、
お金はまず返してもらえないと考えるべきです。





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2016年1月4日(月

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