元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第3
自分の運命は「生きる勇気」で切り開くことができます

毎日、僕のメールボックスに山となる
ガン相談に一つ一つ返事を送りました。
「ガンと宣告されても、すぐ翌日、死ぬわけではありませんよ」
「ガンは切らなくても治ることがあります」
「家族や友人の支えこそ最大の良薬です。よく相談しましょう」
「医師のいいなりになってはいかん。養生設計は患者が決断しましょう」
「たしかにガンは宿命ですが、
 運命は自分の勇気で切り開くことが出来ますよ」
「生きる勇気を諦めたらガンに負けます」
毎日、祈願を込めて返信を打ったものです。

「死を急ぐような手術や治療を選んではいけない」
「なんとか痛みの少ない、快い人生を選択したいものですね」
というのが、僕の考えでした。
患者の気持ちに親身になってくれる心ある医師にめぐり合えば、
これほど幸運なことはありません。
しかし、なかなか神様のような医師ばかりではありません。
もちろん、主治医を信頼して、
手術を何回も受けて生還したタフな患者のケースも耳にしていましたが、
それに倍して、手術死や合併症、後遺症で亡くなった人の
耳を被いたくなるような事例もたくさん知らされておりました。
こちらは医師でも治療士でも、売薬業者でもありませんから、
ガンの相談にしても差し出がましい治療法を講釈するわけにはいきません。
幸運にも命を拾った感触のままを、一人の患者として話するだけです。
しかし、どんなに権威のある医者でも、患者の痛み、家族の悲しみは、
推し量ることはなかなか適わないわけですから、
こんな一人の「癌爺」からのメッセージが、
何人かの勇気を振るい立たせ、
命を救う一助になったことも確かでした。

さて、僕のガンからの「脱走」の話ですが…・
いま日本では3人に一人がガンで死亡するという、
ガンは死亡率第1位の難病です。
とくに食道ガンはその発生部位や手術の難しさのため、
5年生存率が「20%以下」
つまり、100人に80人は助からないという難病ですから、
とても「命は助からないだろう」と覚悟を決めておりました。

そして、さまざまなガンの治療法、
つまり、西洋医学から中国医学、
そして代替医療(オルタナティブ・メディスン)を試してきました。
ところが、幸運にも「6センチ悪性腫瘍」がスッポンと消え、
生き延びてしまったのです。


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