元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第82回
おばあちゃんの知恵をバカにしてはいけません

マクロビオティック食養生法では、突然の腹痛や風邪、
さらに体調不全を治す「手当て法」があります。
方法は二つあって、
体の外から温める「手当て」と、
体の内から温める「手当て」を使いますが、
内から温める方法とは、
おかゆのような体にやさしい食事を摂ることです。

いまは外食やコンビニ食の時代で、
家庭でも忘れ去られてしまいましたが、
昔は「おばあちゃんの知恵」として、
家庭の中の年配者なら知っていた自然食・伝統食の一種です。
かりにウイルス性の風邪に掛かったりすれば、
それは抗生物質を投与しないと治すのは難しいわけですが、
普通の体調不良や初期の風邪・腹痛、体の冷えなどには、
下手な薬より効果があります。
自然の治癒力を呼び覚まします。
定番とされているのが前回に紹介した梅醤番茶という飲み物です。

● 梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)
胃腸の調子が悪いときや、冷え性によい飲み物です。
梅干1個を湯呑茶碗に入れ、よくついて練る。醤油を加えて
さらに練り、これにショウガを摩り下ろした汁を加える。
その上に熱い「三年番茶」を注ぎ、
よくかき混ぜて、飲んでください。

その他、体を温める食事として以下のようなものがあります。

● 蓮根湯(れんこんゆ)
これは咳止めや喘息に効きます。
蓮根のおろし汁(5〜30CC)にショウガ汁2〜3滴、
塩を少々加え、熱湯を加えた飲み物です。
蓮根はよく洗って、皮をむかずにすりおろし、布で絞ります。

● 葛湯(くずゆ)
お腹が温まり、風邪の引き初めに効果があります。
本葛粉を大匙1杯に、純正醤油を小匙1杯、
ショウガ汁2〜3滴。
まず鍋に本葛粉と水150CCを入れ、本葛粉の塊をなくす。
鍋を火にかけたら透明になるまでかき混ぜ、
さらに醤油とショウガ汁を混ぜて、火から下ろす。

退院後や術後のガン患者が体調を崩したときにも、
重宝する伝統食ですが、
健常者も風邪を引き始めなどに食べると
自然治癒力が呼び覚まされ、回復効果を高めます。
誰にでも簡単に出来ますから、
バカにしないで、ぜひためしてみて下さい。


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2002年11月17日(日)

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