元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第187回
読書も延命術です

ガンを「精神集中力で治せ」とまえに書きましたが、
別に自然治癒体験にはまって、
頭がおかしくなったわけではありません。
気はたしかですよ(^0^)。
僕はガンを治したい一心から、
この5年間に、ガン治療の本は200冊以上、
医学書や闘病記だけでは飽き足らず、
命の不思議を解く科学書と哲学書も
100冊近く読みました。

遠藤周作さんの作品の話を続けます。
「心の海を探る」(プレジデント社)という対談集では、
医師のあるべき姿を
フランスの有名な外科医の言葉を引用して、
「神が治し、医者が包帯を巻く」と説き、
患者の精神力や
自然治癒力の不思議を取り上げています。
また「深い河を探る」(文芸春秋)と言う対談集でも、
「宇宙の根源から発する気が
陰陽交替しながら万物を育てる」といった、
現代医学を超える中国の老子思想などに
共鳴する部分もありますから、
精神世界の興味のある人は
読んでみると役に立つと思います。

不確実な時代だからでしょうね。
最近は「医学と宗教」「科学と哲学」の領域を越えた
面白い本が結構出ています。
ですから、ガンは情報戦であり、
勉強した方がよいといっても、
「ガンが治った」とか「奇跡のガン療法」といった
秘食秘薬のPR本や医師の最先端医学書、
さらに末期患者の苦闘記を読むだけでなく、
宇宙生成と命、精神世界と命の関係を
分かりやすく解いた小説や著作を読むことは、
賢い養生法を得る近道だと僕は考えています。
読書もスローライフな養生法、賢い延命術の
大いなる支えとなります。

小説では飽き足らなくなったら、
スーパーサイエンスな発想から科学者たちが書いた
著書を読んでみてはどうでしょうか?
きっと「大学病院の教授は神様だ」といった世間の常識が、
全くの迷信だと思えるようになってきます。
現代の科学、医学の限界もわかります。
自然治癒力を呼び起こすこと、生きる気力を充実させることが、
いかに自然な養生なのか?
その答えが探し出せると思います。


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2003年3月2日(日)

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