元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第232回
マクロビオティックと陰陽の早分かり法

では、ガンやアトピー、痴呆といった長寿難病に
罹ったとしても、
そこから脱出するにはどう玄米菜食に励めばよいのか?
僕がガンをなだめすかすために実践している
マクロビオティック食養生法では、
西洋栄養学のように、肉がカロリーがあるから食べろ
大根にはジアスターゼがあるから食べろと、
栄養素を分解して一品ずつは奨めません。

それについては、なんどもこのコラムでも
拙著「しなやかな玄米菜食」でも書いてきましたが、
マクロビオティックの奥義をくどくどとを述べると
頭が混乱する人も多いと思いますので、
次のことだけを頭に叩き込んで、
玄米菜食に励んでください。

マクロビオティック食養生法とは、
摂取すべき食品の取り合わせを
<陰陽のバランス>で分けて考える食思想です。
陰陽というと、西洋医学や西洋栄養学に慣れ親しんできた
現代人にはいかがわしい呪いのように聞こえるかも知れませんが、
「体を温める食べ物(陽)」と「冷やす食べ物(陰)」が、
偏らないように組み合わせて食べれば、
日々、健康が保たれ、たとえガンのような難病に襲われても、
体のバランスを取り戻すことができる…
こうした食思想だと思ってください。
まさに「しなやかな玄米菜食」=スローヘルス健康法の考え方です。

どうです? なかなか理に叶った養生学、健康法でしょう。
その中庸バランスの栄養をたっぷり持ち、
日本の風土のピッタリあっている食物が、
完全穀類と呼ばれる「玄米」なのです。

玄米の優れた成分については、1世紀以上もまえに、
石塚左玄という医師や桜沢如一という食養研究家が分析し、
世界に広めたということは前にも書きました。
とくに寒い日や暑い日、風邪や腹痛のときを
考えて見てください。
食事で最も大切なのは、
あなたの体を温めるか?冷やすか?なのです。
例えば、いくら体によいからといって、
老人が野菜ジュースやドリンク剤を飲みつづけたらどうでしょう。
夜寝られないほどのトイレ通い、
果ては心まで冷え切ってしまいます。
ですから、陰陽調和の栄養バランスに優れた玄米菜食こそ、
日本の風土、日本人の心身にぴったりの
しなやかな食べ物だということを忘れないようにしましょう。


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2003年4月16日(水)

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