元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第283回
「病気を診て病人を診ず」

つくづく、薬や最新医療機器だけでなく、
心の療法や、医師と患者のコミュニケーションが
大切なのだなあといまでは痛感しています。
いくら患者本位の医療と言っても、
病院経営も医師の生活も掛かっていますから、
「医は仁術」であるべきだなどと
無理難題をいうつもりはありません。
しかし、医は事業としても
「医は算術」だけがまかり通るのは困りものです。
近頃は、どの大学病院でも
ビジネスライクな医療経営と
医療保険制度のベルトラインに
患者を乗せて平然としています。

「病気を診て病人を診ない」
ノルマ医療が蔓延していますが、
僕が大学病院を退院後、
めぐり合った代替医療の医師たちは、
「あなたのガンを治してあげよう」という
熱意に溢れていたのには感動しました。
こうした人肌の臭いのする医師に巡り合うと、
ガンの患者は思わずホッとするものなのです。

SODの開発者・丹羽医師の病院でも
定期的に腫瘍マーカーやレントゲン検査を受けました。
腫瘍マーカー検査とは
ガンが作り出すタンパクや酵素などのことで、
これは血液や尿を採取して調べます。
食道ガンの場合は
SCCやCEAという腫瘍マーカーを作るので、
この陽性率が高ければ、
ガンが再発したと分かるのですが、
ガン宣告から4年、
ガンの再発も転移も見られないという
幸運に恵まれたことになります。


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2003年6月6日(金)

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