元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第286回
タバコは止めてください

食道ガンなのにどうしてもタバコが止められないという、
友人の作家・倉本四郎さんとのメールの続きです。

倉本さんは、昔から野口整体という活元気功体操で
体調を整えるのが上手な人で、
6月発売の「オブラ」という雑誌にも、
写真入りでその養生の写真が大きく出ている人です。
ようするに、ガンは体質改善が第一で、
自分の「免疫力」と「ガン」の綱引きに勝てば
体調が整えられるわけですから、
病院の治療の他に
こうした呼吸法や食事療法は多いに励むことに僕は賛成です。
しかし、倉本さんの場合、最大の問題はタバコでしょう。
タールをたっぷり含んだタバコの煙りを
体内に送り込んでいたのでは、
いくら自然治癒力を高める養生法を繰り返しても、
「免疫力」対「ガン」の綱引きに負けてしまうからです。
もちろん、倉本さんもその辺は前から分かっていて、
コーヒー、タバコのかわりに
玄米黒焼き粉のブラックジンガーを飲んだり、
それこそ、天仙液の量をふやしたりしているようです。

タバコの発ガン性については、
僕が書くまでもなく、多くの内外の学者や医療機関から
警告レポートがたくさん報告されています。
有害物質は数百〜数千も
含有されているという報告があがっていますが、
学校でも習った『3大有害成分』とは
タール・ニコチン・一酸化炭素です。

ある学説では
「タバコを1本吸うたびに寿命が約5分縮む」
「1本にタールは5〜15mg含まれており、
1日1箱(20本)吸う人の場合、
25年間でコップ20杯分のタールを溜め込む」そうです。
このタールに多くの発ガン性物質が含まれ、
気管や気管支の粘膜でも排出しきれず、
肺にたまり肺を黒くさせる原因となります。
発ガン性物質が多く含まれているため
肺ガン・喉頭ガンなどにかかる確率は
タバコを吸わない人より数倍も高くなるようです。

そして、タバコが原因と思われる死亡率順位は、 
1位 喉頭ガン 2位 肺ガン 3位 咽頭ガン
4位 口腔ガン 5位 食道ガン…というではないですか?
僕はくどいようでしたが、このデータを送って、
退院してきた倉本さんに
なんとしてもタバコは止めてくださいと頼みました。


←前回記事へ

2003年6月9日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ