元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第306回
しなやかなストレス・コントロールとは?

僕の主宰する「スローヘルス研究会」の常連に
都内の有名病院で女医をされているMさんがいます。
ある日、メールが飛び込んできて
「スローヘルス(しなやかな健康法)の考え方と似た発想の
免疫学の権威が書いた
面白い本が出ていますから読みなさい」
というではないですか?

Mさんが紹介してくれた本は
「免疫学問答」(河出書房新社)といって
人間の心身丸ごとの仕組みを
「免疫学」から分かりやすく説いているものです。
これは無能唱元さんという臨済宗のご住職が
対談相手となっているために、
“ガンもストレスを避ければ治る”といった問答で
構成されているところがミソです。
もちろん「心と免疫」という、
ちょっと難しい自己防衛組織の仕組みが素人でもわかります。

ガン、アレルギー、膠原病といった
慢性疾患は手術や抗ガン剤といった、
いわゆる対処療法では治らない…、
「白血球」といった免疫機能=自己防衛機能は
心の問題と関係する「自律神経」に支配されている…、
だから「白血球と自律神経」のバランスを知って、
免疫機能を高めれば、
ストレスも解消し、病気を撃退出来る…
たとえば、ガンになるのも
忙しすぎる仕事や精神的ストレスが原因だから、
己の生活習慣を見直すことが非常に重要である…と
まあ、かいつまんで紹介すれば、
こうした面白い免疫学読本なのです。

身体養生の工夫だけでなく、
心の持ち方で「免疫力」は高まる。
自然治癒力の驚異を
じつに科学的に分かりやすく説いたところに、
この本の説得力があります。
つまり、自然治癒とは偶然でも奇跡でもない。
神懸りでも運命でもない。
本来、人間は免疫という
「命の自己調整機能」を持っているから、
この「白血球と自律神経」の仕組みをしっかりと知って、
心身のバランスを図れば、
ストレスも病気も克服できるというわけです。


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2003年6月29日(日)

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