元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第315回
「キモ」には肝をつぶしました

5回目の抗ガン剤の副作用で「キモブレイン」
つまり記憶喪失症に襲われて苦しむ
ニューヨークのGさんの話の続きです。

「キモ(セラピー)=抗ガン剤治療に踏み切ったのは、
おそらく御存知かと察しますが、
卵巣ガンは再発率が高く、再発した場合
QOLも含め非常に難しい状況であること。
また手術では取りきれない腫瘍が残っていたからです。が…。
今回5回目の副作用はほんとうに辛く、
先週木曜日に投薬しましたが
金曜日の後半から火曜日朝の現在まで、
殆どベッドに縛りつけ状態でした。

キモブレインという言葉を耳にされたことはありますか?
抗ガン剤服用による副作用のひとつで、
簡単な状況判断への混乱、
短期的記憶障害&喪失、等のことです。
近年こちらでは副作用の一つとして証明され、
症状を訴えれば理解はしてもらえます。

キモをはじめたときから、
血の巡りがさらに(?)悪くなっているのは体感していたのですが。
猫の餌皿に玄米を盛ったり、
冷蔵庫に御財布を入れる自分。
加えて他の諸々の副作用にほとほと疑問を感じている、
今日この頃。
実は自分では覚悟を決めるべきだと解っているのですが、
8回予定の抗ガン剤治療は
6回受けたら辞めるつもりです。
主人もキモに疑問を感じてくれているこの頃。
あと一回も、出来れば担当医に相談をする予定です」

まさに“キモ”をつぶした僕は、
こうしたメールを返しました。
「ちょっと想像を絶する副作用の疼痛のようで、
なんとも励ます言葉が出てきません。
これが抗ガン剤先進国のそちらでの常套治療なのでしょうね。

個人の症状はコンピュータでも、
オンコロジスト(腫瘍専門医)でも
図り知れない世界に入りますし、
どんな外的な治療を受けても、
自分の体力限界と治癒力創出の綱引きについては、
「自分の心身」が一番分かるはずですから、
キモセラピー(化学療法)を続けるのであれば、
体質改善療法もさらに前向きに続けてください。

ケースは全く違いますが、
拙著「しなやかな玄米菜食」でも紹介しましたが、
抗ガン剤を途中で止めて、
760グラムの乳ガンを玄米菜食でクリアした
70歳のHさんのような人もいます」


←前回記事へ

2003年7月8日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ