元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第332回
一家に一冊! 命の患者手帳

いま発売中の拙著
「ガン患者よ、ドクハラと闘おう!」
という本の巻末に付けた
「命の患者手帳」「命の情報手帳」について、
いくつか問い合わせがありましたので、
使い方を説明しておきたいと思います。

ガンと闘っている患者は200万人、300万人といわれます。
「命の患者手帳」については・・・
ガン患者も、
いわば「母子手帳」に匹敵するものを
常時、携帯すべきではないか?
ドクハラ治療に負けず、
賢く命を掴むには患者が率先して自らの
治療手帳を作るべきだ!
「ガン患者手帳」を普及させることが
新しい医療時代のさきがけとなるはずだ!
そうした患者本位の発想から考案したものです。

(1)医師のリスト
(2)病歴・入院歴
(3)家族の病歴
(4)検査リスト
(5)手術歴の経歴
(6)抗ガン剤の治療歴
(7)放射線の治療歴
(8)薬のリスト
(9)ビタミン、健康補助食品、漢方薬などの服用リスト
(10)実行している食事療法、呼吸法などの養生法・健康法リスト

こうした項目が、ファイル式に書き込め、
コピーして切り取れば携帯できるように工夫しました。
病院から尋ねられたら、
的確に自分の病歴や症状について答えることに役立ちますが、
ドクハラに負けず、自分の納得した治療を受けるための
「命の防衛ノート」として使ってほしい。
そう願って、スローヘルス研究会が特製したものです。

医師の処方、治療の選択は正しいのか?
いったい、どんな手術をするのか?
無愛想で、説明不足の医師たちにもめげることなく、
患者が率先して疑問点をぶつける。
そうした自立した医療消費者が、ドクハラを駆逐し、
これからの医療システムを変えていく起爆剤となるはずです。
カルテ公開も進んできたようですが、まだまだ問題は山積です。

いいところ取りの治療を選ぶにも、
自分の納得する治療の「安心カード」を揃えるためにも、
この「命の患者手帳」は必携です。
「自らの健康は自らの手で守る」
こうした賢い習慣をつけるために、
上手に使ってほしいと願っています。
もちろん、セカンドオピニオン、
サードオピニオンと複数の医師の診断を仰ぐときにも
役立つことは間違いありません。


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2003年7月25日(金)

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