元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第365回
痴呆と食事の関係について

ガンの食事療法で、退院後、
体を酸化させやすい、
高脂質、高蛋白の肉や脂の食べ物を避ける
玄米菜食法によって、
僕は幸運に5年延命できたわけですが、
最近では、母のボケが急速に進行した裏には、
母の食事の管理がまったくなかったことが
ひとつの原因と思うようになってきました。

食養指導者の山村慎一郎さんの話しを伺ったり、
マクロビオティック医学セミナーで、
岩手大学名誉教授で心理学者の
大沢博さんの
「砂糖菓子、砂糖飲料の摂り過ぎが
中学生の暴力事件、殺傷事件を引き起こす
総合失調症の大きな原因になっている」
という説を聞くに及んで、
食事の偏りが体はもちろんのこと、
心や脳の働きに大きく影響していることに気づかされたわけです。

大沢博教授は、少年の暴行、虐待、鬱病といったキレる現象は、
いまや自動販売機の缶コーヒーや缶コーラで育った、
30歳の親の世代にも影響していると説いています。
著書「食事で治す心の病」(第三文明社)の中では、
痴呆老人の原因のひとつが、やはり、
チョコレートやアンパンの過食によるものだと指摘されています。

まえにも大沢教授の暴力、虐待、引きこもり…
いわゆる総合失調症の原因は
甘いものの過食にありと言う説は取り上げましたが、
その仕組みは以下のようになっているようです。
「砂糖のような2糖類、単糖類の甘味が脳血管に送られると、
急激な高血糖→インスリン過剰分泌→反転して低血糖という
悪循環を繰り返し、
攻撃的なアドレナリンを分泌する」というのです。
缶コーヒー、缶コーラの飲み過ぎで、
赤ちゃんを冷蔵庫に入れてしまった
28歳の薬剤師のケースや、
毎日、缶コーヒーを10本も飲んで、
急性低血糖になった20歳の男性の例をあげておられました。

よくテレビのワイド番組を見ていると、
アルツハイマー予防には不飽和脂肪酸(DHA・EPA)を含む
イワシやサバなどの青魚、
αリノレン酸を含むシソ、大根、白菜、
そして緑黄色野菜を食べるとよいなどと医師が奨めています。
しかし、その前に問題なのは、
缶コーヒーやアイスクリームなどの食べすぎではないでしょうか?
そして、痴呆老人も甘いものが好きで、
低血糖症の人が多いんですね。
それが若者の失調症ばかりか、
痴呆症を増幅させるというわけです。


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2003年8月27日(水)

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