元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第367回
ガン・虐待そしてボケにも「食事療法」

痴呆の老人に菓子類を与えないようにしたら、
ボケの進行がストップしてしまった?

うん。それはたしかに老人病院にいる、
わが母にもいえることでした。
この一年近く、母は胃の負担を少なくするために、
経管栄養つまり、
鼻からチューブを通して濃厚流動食をとっているのです。
おそらく、その成分が脂質・糖質の少ない
米の重湯のようなものですから、
よく病人が食べさせられる
ヨーグルトやジュース、アイスクリームといった
砂糖過多の食事が減ったせいだと思うのです。

とくにこの三年間ほど母のボケが激しく、
僕の顔を見ても、息子なのか、弟なのか、
いや夫ではないかと判別もままならなかったのが、
先日、見舞いに行ったときのことです。
新入りの看護師さんが
「この男の人は誰?」と聞いたら、
「息子だよ〜」とはっきり答えたのにはビックリしました。
これは奇跡か、偶然かと疑いましたが、
ベッドの上にぶら下がっている
経管栄養の「重湯」の袋を眺めながら、
うん、やはり、ボケを進ませるのは、
砂糖菓子や砂糖飲料の過食が
原因なのだなあと納得したわけです。

老若男女、家族全員の健康のために、
高蛋白、高脂質の食事の見直しだけでなく、
精白砂糖菓子の摂りすぎには注意しましょう。
これは、ちょっとやそっとのビタミン剤や
サプリメントを投入する、
また精神安定剤、抗鬱剤や
鎮静剤を服用したくらいでは、
暴行虐待もボケも治まらないのです。


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2003年8月29日(金)

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