元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第378回
長寿難病時代は情報戦!

僕の87歳の老母は介護5の寝たきりのボケ老人として
長期入院していますが、
チューブまみれ、薬漬け検査漬けのマニュアル医療が
あまりにもまかり通って自分の願う死に方ができない。
おまけに僕自身も60歳目前で、
ガン病棟に入ってわかったことですが、
「切る、叩く、焼く」という
手術&抗ガン剤偏重医療システムのために、
ガンという病気そのものではなく、
治療の副作用の疼痛に苦しみました。
「死ぬも地獄、生きるも地獄」とは、
明日はわが身の問題なのです。

僕たち中年夫婦は遅まきながら、
60歳を過ぎて大養生に気がついたことになります。
ガンやボケなんてまだまだ先さ?
と甘く考えていては納得した後半生は送れません。
50歳からは大養生の知恵で処世の設計をはかりましょう。

50代、60代でガンなどの大病に襲われれば、
どんな辣腕気丈な事業家でも、どんな頭脳明晰な学者でも、
それは頭の中が真っ白になるほどの絶望の際に立たされます。
しかし、悪い話ばかりではありませんよ。
昔とは違って長寿難病時代は長寿情報時代でもあります。
お金ばかりか命ひとつについても、
遺伝子解析の発達やインターネットの普及で、
患者と家族は努力をすればそれなりの治療の選択方法が
見出せる時代にもなりました。

最先端医療の情報入手だけではありません。
患者が西洋医学、東洋医学を問わず、
様々な治療法を選び、
自分に合った人生の養生が探せる時代です。
もちろん、すべてを大学病院頼み、
医師頼みという安易な発想しかもてないとすれば、
複雑化する慢性疾患や生活習慣病から
あなたは命を掴むことは難しくなります。
しかし、「自分の体は自分で守る」
賢い患者であることを自覚して、
1年、2年と養生努力を続ければ、
大抵の人が上手に延命できるはずです。
ドクハラなど理不尽な治療で命を落す危険も減りますし、
悔やまれるような半生を送ることも避けられます。


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2003年9月9日(火)

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